内容説明
伝道力の回復を目指して。キリスト教信仰の中核を占める「贖罪」。旧新約聖書での理解をふまえ、人権理念の形成と法制化を背後で支えた「罪の贖い」への信仰を多角的に捉え直す論文集。
目次
第1章 苦難のメシアと共同体―イザヤ書における贖罪論の背景と展開
第2章 ヨハネ福音書における贖罪理解
第3章 ルターの十字架の神学の今日的意義
第4章 一七世紀イングランド・ピューリタンの贖罪理解―トマス・グッドウィン、ジョン・オーウェン、リチャード・バクスターの場合
第5章 人権法制化に与えた信仰復興運動の影響
第6章 atonementの神学的意味の変遷とその影響
第7章 日本におけるキリスト教人権思想の影響と課題
第8章 タイにおける「信教の自由」の確立に与えたキリスト教の影響