臨床家のためのベーネシュ運動記載法 - 自己学習テキスト

臨床家のためのベーネシュ運動記載法 - 自己学習テキスト

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  • サイズ B5判/ページ数 127p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784763910110
  • NDC分類 494.78
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》  ベーネシュ運動記載法(Benesh Movement Notation:BMN)はクラシックバレエの正確な記録や伝達の手段として発展してきた.  同記載法は三次元の運動を二次元の紙面に記録できると同時に,四次元の時間的要素の記録も可能にしている.  現在,この記載法は英国を初め,アメリカ合衆国・オーストラリア・ヨーロッパ各地に広がり,その汎用性が認められ,バレエだけでなく医学領域や人類学・子供の行動研究・コンピューター運動解析などに広く応用されている.  同記載法の歴史を繙くと;  1947年 Rudolf Benesh がバレエ(ballet)の正確な記録や教習の手段として考案.  1955年 Royal Opera House で公表.同年,Julia McGuinness-Scott が臨床応用のための BMN 入門書“An Introduction to Recording Clinical Data”を発刊.入門コース開催.  1958年 ブリュッセルでの国際万博に出展,技術科学の発明の一つに讃えられる.  1959年 パリの衣服工場研究所で Work studay に応用.  1960年 ロイヤルバレエに運動記載者(Notator)を正式採用.  1962年 ベーネシュ舞踏学協会(Institute of Choreology)設立.  1964~1966年 フィレンツェの Milani 教授が‘motoscopic’examination の記載法としてアメリカ合衆国脳性麻痺研究教育財団からの助成金と英国の Choreology 協会の協力を得て BMN の共同研究を実施.  1973~1975年 J.McGuinness-Scott がロンドンの Guy 病院で BMN リサーチに従事,臨床面での応用広がる.  1978年 臨床家のためのフルコース開催.  1981年 臨床記載研究グループ発足.  同記載法の利点として,三次元の情報(時間的要素を含めて四次元の情報)を二次元の五線譜上に記載できると同時に,運動の観察力を鋭敏にするという副次的な効果がある  今後,より一層の普及をはかるためには,英国同様,学校での教育課程の中に組み込む努力が必要となろう.  本書は,自己学習および自己評価ができるように意図されたテキストであり,理学療法学科や他の関連領域の学生向きに出版されている.ベーネシュ運動記載法の入門書として最良のものであろう.  言語的障壁がほとんど全く存在しないという理由から,最近になってこのベーネシュ運動記載法は運動の国際言語として認識されるようになってきた.従来の表現法では客観性に乏しく,情報交換に困難性を伴ってきたが,ベーネシュ運動記載法の医学領域での応用は情報交換を容易にし,運動治療学の発達に促進的役割を果たすものと期待される.   (「訳者の序」より)    《目次》 第1章 運動記載法序説 第2章 ベーネシュ運動記載法の紹介 第3章 基礎概念  五線譜;フレーム;基本的原則 第4章 基礎記号  三つの基礎記号,使用の実例;解剖学的条件;五線譜の通常の位置にない手足記号,運動記載における透視画   的なフレームの利用;体重の両足へのかかり具合の記載の仕方.読み取り練習.第3,4章のための自己評価問題 第5章 関節の屈曲,身体への接触および部屋の中での方向  基礎記号の修飾で肘・膝関節の屈曲を表す;これらの記号の使用に関する基礎概念と規則;実例;透視画的効果;  正中線との交差.手足と身体との接触;接触記号;実例.室内における向きの記載.自己評価問題 第6章 正中線の記載  各体節と関連する五線譜の高さ;単一面での姿勢;条件記号;実例.二重面上での姿勢;実例.三重面上での姿勢  および実例.自己評価問題 第7章 支持記号  用語の定義.支持情報の記号;手足記号を用いた実例.屈曲した関節での支持およびその実例.自己評価問題 第8章 家具を用いた座位  “屈曲譜表(bent stave)”の概念;座位への適用;実例 第9章 床上座位  概念;長座位;他の複合座位姿勢 第10章 先へ進む前の補足的情報  体との接触の復習;手足同士の接触;接触し支持された手足;互いに接触し体とも接触した手足.屈曲した関節同士 の接触.屈曲した関節の体への接触.第8,9,10章のための自己評価問題 第11章 膝立ちの記録  膝立ち;正座,かがみ込み座位と中間位.自己評価問題 第12章 四つ這い位の記録  水平譜表の使用;水平譜表の使用を示す部屋の方向記号;四つ這い位の実例 第13章 腹臥位の記録  基本的姿勢と多くのバリエーション;基本的姿勢と結びついた正中線理論の使用.第12,13章のための自己評価問 題 第14章 背臥位の記録  理論と実例 第15章 側臥位の記録  五線譜下“below stave”の情報を助ける理論;実例;煩雑なフレームと分節の使用.第14,15章のための自己評価  問題 第16章 足部の方向と位置  足の方向記号;使用例;底背屈および内がえし外がえしの区別 第17章 把持記号  用語の定義;把持を示すために使われる記号;把持記号と手足記号を使った簡単な例.物を支える屈曲した関節;記 録例.自己評価問題 第18章 手関節の方向  理論;簡単な例;詳細な解剖学的分析.自己評価問題 第19章 手関節の肢位  用語の定義;理論と記録例,自己評価問題 第20章 接触記号の応用  屈曲した関節に接触する手足,膝と接触する手,足と接触する手,手と接触する足 第21章 白点  この本に見られる使用例の要約.実例.第20,21章のための自己評価問題 第22章 肩甲帯の機能  偏位“displacement”の定義.肩甲帯の挙上,下制,前方突出,後退の記録.理論と簡単な例 第23章 正中線偏位  骨盤の傾斜,腰椎前弯・後弯,骨盤挙上“hitched hip”,骨盤の後退・前方突出の記録.胸椎,頚椎/頭部の偏位. 偏位の複合.第22,23章のための自己評価問題 第24章 最下層の譜線間部(下腿領域部)  特殊な使用.一般的要約  自己評価問題の解答  付録A 関節角度計測法と股・膝関節のゼロ肢位  付録B 特定の接触部位を示す図表-接触記号の適切な書き込み位置  文献 索引

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