出版社内容情報
《内容》 患者の訴える“痛み”は実に様々であり,治療者の理解が表面的なものにとどまっている限り,専門的な援助を行うことは難しい.「挑戦」とも称される痛みの治療には,包括的な評価に基づくしっかりとした根拠が必要である.治療者は,患者の身体的,心理的な経験の積み重ねについて詳しく知っているわけではない.しかし,治療にあたっては,痛みを何とかしたいと思ってケアを受けにくる患者が,具体的な体験や刺激に対してそれぞれ独自の反応パターンをもっていることを理解することが大切になってくる.
本書は,患者の抱えている痛みの身体的な因子から心理・社会的な因子までを総合的に把握し,具体的な治療的介入を立案するための,コンパクトなアセスメントである.本書を活用することで,医学的・職業的リハビリテーションに向けて有用となる秩序立った情報の収集が可能となる.実際の症例を所収し,評価用紙の使用方法についても具体的に解説した.
《目次》
本書を使用するにあたって
シュルツ・上肢の痛みの評価法
はじめに
評価の開発
面接の準備
評価の実施
面接の様式
痛みの傾向
痛みの部位
メルザックの痛みの表現語リスト
痛みの期間
痛みの強さ
痛みと時間帯
痛みと睡眠
痛みの程度に影響する要因
活動時の痛みと困難さ
障害と活動遂行能力
まとめ
評価用紙
症 例
症例1(CD,33歳,女性)
症例2(GV,49歳,男性)
症例3(DH,28歳,女性)
-
- 和書
- 貯金兄弟 PHP文庫