出版社内容情報
自宅で料理をしながら、ホテルで衣装のチェックをしながら、そして大好きな絵を描きながら……これまで描かれなかったマイルスの素顔
小川 隆夫[オガワ タカオ]
1950年、東京生まれ。音楽ジャーナリスト、整形外科医、DJ。1977年、東京医科大学卒業。1981?83年、ニューヨーク大学大学院にてリハビリテーションを専攻。留学中にアート・ブレーキーやマルサリス兄弟など数多くのジャズ・ミュージシャンと知り合う。帰国後、ジャズを中心に音楽評論活動を開始。また翻訳、インタビュー、イベント・プロディース、レコード・プロデューサー、クラブDJなどその活躍は多岐にわたる。また、マイルス・デイヴィスやブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医もつとめた。ブルーノートの完全コレクターとしても有名。著書に『知っているようで知らない?ジャズおもしろ雑学辞典』『マイルス・デイヴィスの真実』『ブルーノートの真実』『はじめてのブルーノート ON BOOKS 21』『TALKIN’ジャズ×文学』『マンハッタン・ジャズ・カタログ』『ジャズマンが愛する不朽のJAZZ名盤100』等多数。
内容説明
日本で最もマイルスに接近したジャズ・ジャーナリストによる“マイルス体験記”。二〇回近くに及ぶ直接取材によってマイルスの全貌に迫るドキュメンタリー。インタビュー嫌いで知られるマイルスが、自宅で料理をしながら、ホテルで衣装のチェックをしながら、そして大好きな絵を描きながら、これまでの人生を振り返りジャズ論を展開する“奇蹟”を、読者は目の当たりにするだろう。本書から、これまで描かれることのなかったマイルスの肉声が聞こえてくる。逝去の一週間前に行なわれた「ラスト・インタビュー」の模様も余すところなく収録。
目次
マイルスがキャンセルしたいといっている
その時代の最高にヒップな音楽をやりたい
オレの前で二度とテープレコーダーは出すな
この間のようにオレの脚を診てくれないか?
いつだってバードを捜し回っていた
ディス・イズ・ユア・ドクター
新しいものをクリエイトしている人間は光り輝いている
周りがオレをそういう存在にしてしまった
自分がわかってないヤツとは一緒に演奏できない
それをやると、オレにどれだけの得がある?
クールな中にもホットな躍動感がなくちゃダメだ
番号はソイツに聞いておけって
海賊版か?
光の具合で、絵の感じが変わると思わないか?
So what?
訴えられたら堪ったもんじゃないからな
それまでのオレがすべて凝縮されていた
ここで待っていろ
In Memory Of Sir Miles Davis 1926-1991
著者等紹介
小川隆夫[オガワタカオ]
整形外科医、JAZZジャーナリスト。1950年生まれ。60年代から70年代初めにかけての学生時代、渋谷や新宿のジャズ喫茶に通い詰める。ニューヨーク大学の大学院在学中にアート・ブレイキーやマルサリス兄弟など数多くのミュージシャンと知り合う。帰国後、『スイングジャーナル』誌の連載を持つとともに、ジャズを中心に約三千本のライナーノーツを手がける。マイルス・デイヴィスや、ブルーノートの創始者アルフレッド・ライオンの来日時の主治医を勤めるなど、現役の整形外科医としても第一線で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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