内容説明
世界の多くの例のように、移動した先に自分たちの民族性を持ち込み、そこにある在来を否定・排除し、コロニーを築くことを渡来人はしなかった。―略―渡来人のもたらした文化・文明との重層によって日本のそれは進展し、高められたのであった。渡来・在来の双方の軟らかなお互いへの眼差しが、新しい日本を築く原動力になったといってよいだろう。
目次
「渡来人」の語るもの
歴史交流の実相
日本海と京都
大化改新のことども
身近にいる渡来人
重層するアジアと日本
アジアから来た人・もの・文化
京都の発展に向けて
特別講義 古代史のなかの渡来―東アジア世界と日本
著者等紹介
井上満郎[イノウエミツオ]
京都市出身。歴史学者。京都大学史学科国史学専攻卒業。同大学院博士課程進学。同単位取得満期退学。京都産業大学名誉教授。京都市歴史資料館館長、京都市埋蔵文化財研究所所長、高麗美術館館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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