内容説明
日々、詩を呼吸する時代(とき)が、人生(ひと)が、見えてくる。京都に腰を据えて詩活動を展開してきた著者が、『京都の文人―近代』についで世におくるエッセー集。〈詩は、日々の暮らしの中での自愛の作為だ〉―という視座から平易に語りかける詩歌への誘い。
目次
詩への架橋―私の現代詩入門
詩人たちの肖像(開花期をもちえずに―倉橋顕吉;安藤真澄さん追懐;山前実治さんの思い出;毅然たる静けさ―荒木文雄;恥部を見てしまう眼―天野忠;湖北のひと―武田豊;天野隆一さんの近作;ユリカモメのうた―児玉実用;詩によるバランス―杉山平一;原あいという老詩人;おんなの再生―角田清文;牛飼いのうた―竹内正企;大野新の受賞;黒瀬勝巳を悼む;清水哲男の『東京』;谷川俊太郎の位相;芝田幸子さんのこと ほか)
詩のある日々(自己告発の文学―『荒地』断章;詩の拠点;内なる故郷;短歌の未来;津村信夫のことなど;詩歌と自然;「写生」ということ;詩誌「すてっぷ」のこと;詩と散文;趣味としての詩 ほか)