出版社内容情報
すべての人が結婚を選べる社会に向けて、司法は何ができるのか
ついに最高裁判所に委ねられる、2019年に始まった「結婚の自由をすべての人に」訴訟。結婚できないという現実は、憲法上の人権侵害にあたるのか--「婚姻の自由」「法の下の平等」「幸福追求権」を問うとともに、世論、法曹界、政治、そして国際社会の動向を重ね合わせて描き出す、同性婚の現在地。
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
20
いよいよ本日、同性婚訴訟の東京第二次訴訟の控訴審判決が下る。本書は地裁、高裁の判決文や各新聞社の記事を法学的に解釈している。読売新聞は憲法24条を引き合いに出し、「両性」は異性を想定しているはずだとして同性婚に否定的な立場を取ったが、その後の高裁判決を読むと、憲法24条については同性婚を排除する趣旨を含まないとされ、婚姻制度の在り方は時代に応じた形で具体化されるとしている。今日の判決が下りればいよいよ最高裁。夜明けは近い。2025/11/28
Go Extreme
1
婚姻の自由をすべての人に 「両性」の壁をこえる 憲法24条の再解釈 同性婚も保障されるべき 人と人との自由な結びつき 法の下の平等は性的指向も守る 家族から排除されるパートナー 相続できない最愛の他人 税制からも排除される愛 「事実婚」にすらなれない 病室のドアの前で止められる伴侶 親なのに親ではない つくれないふつうの家庭 G7で唯一の取り残され国家 社会は賛成、法だけが動かない パートナーシップでは埋まらない溝 最高裁は人権の砦であれ 穏やかな日常を生きたいだけ2025/12/06




