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出版社内容情報
「わかったつもりで、わからない――」
三木清没後八〇年のいま、あらためて『人生論ノート』を読み直す
八〇余年、いまなお読みつがれる名著『人生論ノート』。「死」「幸福」から説き起こし、「人間の条件」「嫉妬」「噂」をへて「希望」「旅」「個性」まで――人生を縦横に論じた本書には、どのようなメッセージがこめられているのか。本書に潜む不思議に光を当て、断章の余白を自在に埋めながら、三木清と人生を語り合う。
あの「人生論の白眉」「昭和を代表する教養書」を、
かつての・いまの・これからの読者につなぐ案内書!
【目次】
内容説明
「わかったつもりで、わからない―」三木清没後八〇年のいま、あらためて『人生論ノート』を読み直す。刊行から八〇余年、いまなお読みつがれる名著『人生論ノート』。「死」「幸福」から説き起こし、「人間の条件」「嫉妬」「噂」をへて「希望」「旅」「個性」まで―人生を縦横に論じた本書には、どのようなメッセージがこめられているのか。本書に潜む不思議に光を当て、断章の余白を自在に埋めながら、三木清と人生を語り合う。あの「人生論の白眉」「昭和を代表する教養書」を、かつての・いまの・これからの読者につなぐ案内書!
目次
第1部 三木清『人生論ノート』の余白を埋める(はじめに 活動的哲学者の軌跡―『近代日本思想選 三木清』を読む(森一郎)
近くて遠い『人生論ノート』―五つの不思議(宮島光志)
〈死者のリアリティ〉が思想の伝統を創出する―世代をつなぐ死者と生者のコミュニケーション(森下直貴)
戦争のリアリティーと三木清の死生観―戦争の足音を聞きながら綴った平和への想い(玉田龍太朗)
[対話篇]三木哲学と『人生論ノート』(1))
第2部 三木清『人生論ノート』の現在・過去・未来(はじめに 『人生論ノート』の読み方(森下直貴)
『人生論ノート』の戦中と戦後―時代を映す鏡としての役割(宮島光志)
近代日本哲学の中の『人生論ノート』(田中久文)
日本と近隣諸国の〈共生〉を理念に掲げた三木清の苦闘―民族相互の秩序・希望・個性を尊重する思索(李彩華)
『人生論ノート』と俗流心理学の興隆(成瀬翔)
「虚無からの形成」を支える「超越的」な拠点―『人生論ノート』から「新しい日本の哲学」へ(森下直貴)
[対話篇]三木哲学と『人生論ノート』(2))
著者等紹介
宮島光志[ミヤジマミツシ]
1958年生まれ。法政大学国際日本学研究所客員所員。大阪外国語大学ドイツ語学科卒業、東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
森下直貴[モリシタナオキ]
1953年生まれ。浜松医科大学名誉教授、岐阜聖徳学園大学特別研究員。東京大学文学部倫理学科卒、同大学院博士課程単位取得退学
田中久文[タナカキュウブン]
1952年生まれ。日本女子大学名誉教授。東京大学文学部倫理学科卒業、同大学院博士課程修了、文学博士。著書に『九鬼周造―偶然と自然』(ぺりかん社・2001年、第一回中村元賞受賞、改題文庫化『九鬼周造』講談社学術文庫・2022年)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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