出版社内容情報
世界の紛争を非極から掴む
「専制国家」対「民主国家」とのヨコの対立に戦争の根源を見る米欧流戦争論(全体主義パラダイム)でなく、「支配する極」対「支配される非極」とのタテの抗争に現代紛争の本質を見る「非極紛争論」を、米西戦争から朝鮮戦争、ベトナム、イラク戦争に至る戦争を通じて理論構築。軍産官学複合体がつくる冷戦構造を分析、市民主義的日本外交を提示。
従来の戦争論を刷新した現代紛争理論の礎、その集大成
解説
宮田律(現代イスラム研究センター理事長)
広瀬佳一(防衛大学校教授)
内容説明
世界の紛争を非極から掴む。「専制国家」対「民主国家」とのヨコの対立に戦争の根源を見る米欧流戦争論(全体主義パラダイム)でなく、「支配する極」対「支配される非極」とのタテの抗争に現代紛争の本質を見る「非極紛争論」を、米西戦争から朝鮮戦争、ベトナム、イラク戦争に至る戦争を通じて理論構築。軍産官学複合体がつくる冷戦構造を分析、市民主義的日本外交を提示。従来の戦争論を刷新した現代紛争理論の礎、その集大成。
目次
1 現代紛争の構造―非極モデルの構築のために(国際構造と紛争―いかに捉えるべきか;内戦と冷戦―「下から」見る視座;力と相互依存―何がどう変わったのか;国際構造と外交―戦後日本の軌跡を分析する;外交への提言―何をいかになすべきか)
2 現代の軍拡構造(軍拡の仕組み;兵器の政治学;戦略をどう読むか;軍縮の条件)
3 『世界』主要関連論稿(中東危機とは何か―地揺れする世界と日本の選択;外交の本領―いま何をなすべきか;ヘゲモニーの崩壊―または「遠い戦争」についての考察)
著者等紹介
進藤榮一[シンドウエイイチ]
1939年北海道生まれ。京大法卒。同大学院博士課程修了。法博。筑波大名誉教授、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国際アジア共同体学会会長。一帯一路日本研究センター代表。京大、名大、早大、米・加・墨などで講師・客員教授、ジョンズホプキンズ、プリンストン、ハーバード米国史研究所、米国平和研究所、コペンハーゲン、オックスフォード、米国ウイルソン国際研究所、延世大、香港中文大などで上級研究員歴任。専門はアメリカ外交、国際政治経済学、公共政策論。著書に『現代アメリカ外交序説』(創文社、吉田茂賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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