出版社内容情報
「自然」と「人工」を分け隔てるものは何か?
人類が引き起こした環境変化により、自然独自のシステムが変容してきたとされる時代=「人新世」において、そもそも何が「自然」で、何が「技術」だったのか。
アクターネットワーク理論をはじめ、地球環境をめぐる諸理論を越境的に拡張しつつ、「人間」と「人間ではないもの」の境界、そして曖昧化する人と自然の関係性をつかみ直す。
ドメスティケーションからパンデミックまで──
内容説明
「自然」と「人工」を分け隔てるものは何か。人類が引き起こした環境変化により、自然独自のシステムが変容してきたとされる時代=「人新世」において、そもそも何が「自然」で、何が「技術」だったのか。アクターネットワーク理論をはじめ、地球環境をめぐる諸理論を越境的に拡張しつつ、「人間」と「人間ではないもの」の境界、そして曖昧化する人と自然の関係性をつかみ直す。
目次
序章 自然と技術の関係論―自然と技術はどのように混交してきたか
第1章 複製技術時代の自然―オリジナルはコピーの後に
第2章 “均質化”と“差異化”―遺伝資源は誰のものか
第3章 “氾濫”する自然と技術―ただで収奪できる自然が資本主義を支えてきたのか
第4章 曖昧なドメスティケーション―在来であるとはどういうことか
第5章 多種と人間のニッチ構築―高病原性鳥インフルエンザはどのように生じたか
第6章 生成技術時代の“自然”―あるいは生成自然時代の“技術”
著者等紹介
大塚善樹[オオツカヨシキ]
1960年生まれ。東京都市大学名誉教授。東京大学農学部農芸化学科卒業、化学メーカー勤務を経て、筑波大学大学院博士課程社会科学研究科修了。博士(社会学)。専攻分野は環境社会学、科学技術社会学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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