出版社内容情報
古墳時代の「はじまり」に何が起こったのか――
日本史上もっとも謎に包まれている古墳時代。弥生から古墳期へと至る「空白の時代」に、「日本」はどう形作られていったのか。石渡史学を継承・発展させ、最新の科学的知見――「三重構造モデル」にも適合する「渡来王朝説」を精緻に展開・検証し、古代国家の様相を鮮やかに描き出す。
「記紀史観」を根底から覆す画期的日本古代史研究
内容説明
古墳時代のはじまりに何が起こったのか。日本史上もっとも謎に包まれている古墳時代。弥生から古墳期へと至る「空白の時代」に、「日本」はどう形作られていったのか。石渡史学を継承・発展させ、最新の科学的知見―「三重構造モデル」にも適合する「渡来王朝説」を精緻に発展・検証し、古代国家の様相を鮮やかに描き出す。
目次
序章 「古墳時代の大量渡来」という新事実―古代史のモデルが変わる!(石渡史学=“応神天皇史観”;ジャーナリズムと学界の「反応と変化」―石渡史学の波及と副産物 ほか)
第1章 渡来のリアリズム―DNA解析が明かす「大量渡来民」史観に見合った政治状況を考える(天皇そして日本人は「朝鮮半島にルーツがある」のか?―保守派知識人のある発言;ヤマト王権の誕生“9パターン”―「ポスト邪馬台国」像の描出が歴史家の真骨頂 ほか)
第2章 「任那」の誕生と列島への進出・移遷―「渡来王」崇神によるヤマト王権の成立へ(加羅国の「列島進出」決断―首露の祖父・父世代の「連合王国」構想から;政治集団移動の神話・伝承―首露王のモデル人物、337年の渡来 ほか)
第3章 応神の「新」王権と後継天皇たちの興亡―昆支と男弟王、そしてクーデター(崇神大王家への婿入りは定番理論に―「済=ホムダマワカ」の補助線で見える「武=応神」;「将軍」号を持つ男―461年、左賢王・コンキの来倭 ほか)
著者等紹介
仲島岳[ナカジマガク]
1968年長野市生まれ。歴史作家&編集者。上智大学文学部新聞学科卒。長らく出版社勤務、百数十冊ほど単行本を編集担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。