内容説明
吉田清治氏の証言は虚偽ではない!朝日新聞や赤旗で、吉田証言を誤報として記事を取り消したのは間違いだ!1993年10月の赤旗インタビューの全文と解説。
目次
第1章 吉田清治氏へのインタビューの記録(九三年十月四日、吉田さんの初インタビュー;吉田清治さんへのインタビュー、九三年十月十八日 ほか)
第2章 資料解説・吉田証言は本当に虚偽なのか―初公開の赤旗インタビューで浮かび上がった新事実(なぜインタビューの吉田証言全文を公表するのか;インタビュー時の時代状況 ほか)
第3章 朝日と赤旗の「検証記事」の検証(朝日が吉田証言を「虚偽」と断定した記事;虚偽と判断するにはあまりに根拠がない ほか)
第4章 秦郁彦『慰安婦と戦場の性』の検証(自分を棚に上げ、相手の人格を貶める手法;ウソをつきながら、相手を「ウソつき」と断定する手法 ほか)
著者等紹介
今田真人[イマダマサト]
1955年、広島市生まれ。名古屋大学文学部史学科(西洋史専攻)卒業。1980年4月から2011年5月末まで赤旗記者。テレビラジオ部、政経部、中四国総局、社会部、経済部、日曜版など各部の記者を歴任。55歳で退職後、フリーの経済ジャーナリストになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クロスボーン
18
吉田証言は生きてない。2020/08/05
くも
18
この時代にこんな話題を蒸し返すとは…。電波お花畑といわれても仕方がない。米軍が宇宙人の遺体を収集していたという方がまだ信じられるというもの。支持する証拠が何もないものをネチネチと。開いた口が塞がらないとはこういうこと。2017/08/05
がんぞ
11
宮本顕治リンチ殺人冤罪説以上に無理がある。「吉田証言は(悪意や害意でなく)良心からなされたもの」「吉田氏の名誉(狡くも言及していないが清治は筆名で、本名雄兎は卒業名簿には在学中に死亡で、日本人なりすましらしい)」「録音カセットテープは劣化し探し出せなかったが文書化したフロッピーが残っていた」極めて怪しい。北朝鮮がソウルを占領した時にも「南傀儡政権が先制攻撃した証拠を大統領府で発見した」と捏造した。赤旗が書くうちは世間も認めなかったが、朝日新聞が取り上げた際にはそれなりの裏付け取材しただろうと世間を騙した2015/06/23
田中峰和
2
この時期に吉田証言が事実であると主張する本書。元赤旗新聞記者の著者も出版社も勇気のいったことだろう。前半部分では吉田清治へのインタビュー記録と朝日、赤旗両新聞の検証記事の矛盾を追及。後半の4章では吉田証言批判の急先鋒、秦郁彦の発言と著書「慰安婦と戦場の性」を検証する。終戦後間もなく市議会議員選挙に共産党から立候補して落選した吉田。実は特高警察の手先になる前から共産党員だったらしい。この複雑な経歴が吉田を反日に追いやったと考えられなくもない。事実はともかく日本の右傾化を止めたい著者の今田の心情は理解できる。2015/06/04