出版社内容情報
私たちはいつまで「できること」を証明し続けなければならないのか?
絶え間ない能力の発揮と成果を求められる現代社会。
「主体性」を祭り上げ、人々が互いにせめぎ合い、自己さえ搾取せざるを得ない社会構造。この現代の病理を特異な感性から解き明かし、「創造性」「和解」をもたらす新たな「疲労」のかたち――「なにもしない」ことの可能性を探る。
倦み疲れ、燃え尽きる現代社会への哲学的治療の試み
ドイツ観念論から出発し、現代思想界の先端を走るビョンチョル・ハン、その代表作にしてヨーロッパ20カ国以上で刊行されたベストセラー、待望の邦訳
内容説明
私たちはいつまで「できること」を証明し続けなければならないのか?絶え間ない能力の発揮と成果を求められる現代社会。「主体性」を祭り上げ、人々が互いにせめぎ合い、自己さえ搾取せざるを得ない社会構造。この現代の病理を特異な感性から解き明かし、「創造性」「和解」をもたらす新たな「疲労」のかたち―「なにもしない」ことの可能性を探る。ドイツ観念論から出発し、現代思想界の先端を走るビョンチョル・ハン、その代表作にしてヨーロッパ20カ国以上で刊行されたベストセラー、待望の邦訳。倦み疲れ、燃え尽きる現代社会への哲学的治療の試み。
目次
序 疲れたプロメテウス
精神的暴力
規律社会の彼岸
深い退屈
活動的な生
見ることの教育学
バートルビーの場合
疲労社会
燃え尽き症社会
著者等紹介
ビョンチョル,ハン[ビョンチョル,ハン]
1959年韓国生まれ。ドイツ在住。1994年にハイデガー研究で博士号を、2000年にバーゼル大学に提出した論文で大学教授資格を取得。バーゼル大学私講師、カールスルーエ造形大学教授を経て、2012年から2017年までベルリン芸術大学教授
横山陸[ヨコヤマリク]
1983年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。現在、中央大学総合政策学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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