内容説明
人々の細やかな心の動きから描く、現代のリアル。畜産農家の苦悩を描く表題作「墳墓」。10年ぶりに会った学生時代の友人に奇妙な依頼をされ、巻き込まれてゆく「わたしの鵞鳥」。夕張新鉱のガス災害現場で出会った人々との心の交流を描く「家」。揺れる時代を人間から描いた7篇の傑作短篇集。
著者等紹介
稲沢潤子[イナザワジュンコ]
1940年生。名古屋大学文学部哲学科卒。『地熱』で多喜二・百合子賞。日本文芸家協会会員。日本民主主義文学会会員。1999年より2012年まで、『民主文学』編集長、会長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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