核実験地に住む―カザフスタン・セミパラチンスクの現在

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核実験地に住む―カザフスタン・セミパラチンスクの現在

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  • サイズ A5判/ページ数 202p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784763408631
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0036

内容説明

「わき上がってくるキノコ雲とまぶしい光を見た」冷戦下ソ連で秘密裏に行なわれた456回の核実験。意図的に被ばくさせられた人々の叫び、国をあげた反対運動、現在もおよそ120万人以上が苦しむ健康被害―。セミパラチンスク出身の著者が、閉鎖後の現在も近郊に住民が住む世界唯一の核実験場を見つめたフィールドワーク研究。

目次

プロローグ―カザフスタンという国を知っていますか?
第1部 セミパラチンスクでのフィールドワークから(セミパラチンスクにおけるソ連の核実験(1949~89年)
「正史」が語ること、隠すこと
住民の証言の中の被ばく
「実験台」としての住民、治療なしの診察・入院
インタビューを振り返って)
第2部 「正史」としてのセミパラチンスク核実験場(セミパラチンスク核実験場の建設;実験場閉鎖期およびカザフスタンの独立;「ネバダ・セミパラチンスク」国際的反核運動)
エピローグ―ザマナイ~時代よ!~
付録:先行研究について

著者等紹介

スルタノヴァ,アケルケ[スルタノヴァ,アケルケ] [Sultanova,Akerke]
1983年、カザフスタン共和国セミパラチンスク市(現セメイ市)生まれ。2000年から1年間、「ヒロシマ・セミパラチンスク・プロジェクト」の支援により、山陽女学園高校(広島県廿日市市)に留学。カイナル大学国際関係学科(カザフスタン・アルマティ市)卒業。2013年、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。同博士課程退学。在カザフスタン共和国日本大使館、在日カザフスタン大使館での秘書通訳としての勤務経験のほか、NHKスペシャル「核は大地に刻まれていた~“死の灰”消えぬ脅威~」「ノーモア・ヒバクシャ~核兵器のない世界を目指して~」(2009年8月放送)のカザフスタン取材の通訳を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nobuko Hashimoto

23
読まねばと思いながら何年か積読だった本。日本の漁船も被曝したビキニ環礁や米ネバダでの核実験被害に関する映画「X年後」シリーズを立て続けに観て、今でしょ!と読む。著者はカザフの実験地周辺出身で日本に留学。本書は日本語で書いた修論を基にしている。核実験の始まりから反対運動による終焉までの概要、著者が直接住民らから聞き取った証言がまとめられている。多発する心身の病気、身体障害、環境破壊、動物の多死等は、ソ連時代にはないもの、あるいは風土的、個人的なものとされてきた。→2024/03/20

BLACK無糖好き

15
旧ソ連による400回を超える核実験が行われたカザフスタンのセミパラチンスク核実験場では、周辺住民に多くの被害が発生し、現在も120万人以上の被爆者・被害者が住んでいる。本書は同地域における核実験場の建設・実験の推移、健康悪化と環境汚染、実験場の閉鎖、カザフスタンの独立、反核運動の国際連携など一連の経緯が記されている。なかでも現地でのフィールドワークに重点が置かれており、住民の生の声が多く紹介されている点が(掲載できたのはほんの一部だという)、本書の特徴。不条理に家族を失った人々の声に、ただただ胸が痛む。2018/11/17

うえ

5
「セミパラチンスク核実験場周辺住民の証言によれば、強制移住の際にカウラル村、カイナル村…他の小規模の村々で実験用に意図的に残され、被ばくさせられた人々がいた。…「私たちのカウラル村では核実験の前に住民が移住させられましたが、実験のためにわざと40人が残されました。彼らは40-55歳までしか生きませんでした」…この問題に関する研究はこれまで皆無であるが、人体実験の疑いが長年にわたり核実験場近郊の多くの人々を悩ませ、精神的なトラウマとなっている。一方で…避難が間に合わなかっただけであるという意見も存在する。」2024/10/26

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