内容説明
朴槿恵・韓国大統領の父親、朴正煕は、1974年8月15日の光復節祝賀行事において、一人の在日韓国人青年に狙撃される―在日社会のタブーとして顧みられることのなかった狙撃犯・文世光の人間像にスポットを当て、歴史の闇に呑み込まれようとする世紀の大事件の真相に迫った、本格ノンフィクション!
目次
序章 三つの前触れ
第1章 事件発生
第2章 凶器としての拳銃
第3章 揺れる日韓関係
第4章 在日としての文世光
第5章 ソウル激震
第6章 異例ずくめの裁判
第7章 事件の真相
第8章 死刑、その後
第9章 狙撃事件とはなんであったのか
終章 終わりなき始まり
著者等紹介
高祐二[コウイ]
1966年生まれ。甲南大学経済学部卒。在日韓国学生同盟兵庫県本部副委員長、在日韓国青年同盟兵庫県本部委員長を歴任。兵庫朝鮮関係研究会会員、(一社)神戸コリア教育文化センター理事。理学療法士、病院勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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BLACK無糖好き
11
謎に満ちた「文世光事件」を徹底検証。韓国は様々な事情から北朝鮮による朴正煕大統領狙撃計画を利用したと著者は見立てる。本書を読む限り客観的事象からその可能性も窺えるが、はたして韓国側がそこまでのリスクを本当にとったのか?何れにせよ真相は闇の中。◆事件に関与した北の在日工作機関「洛東江」(日本人拉致にも関与)の当時の親玉 曹廷楽の娘婿で原子炉研究に携わる京都大学准教授を通して、昨今の科学技術が北に漏れてた恐れもあるようだが、工作機関にやられっぱなしの構図は昔も今も変わらずか・・・ 2017/02/28