内容説明
鳩山政権を機に高まった、沖縄の自主・独立を求める動き―。「自発的従属」を本質とする現在の日米関係の根本的見直しにもつながる、東アジア共同体構想。その中心地となる「沖縄」を主軸に、様々な視点から21世紀の東アジアにおける国際秩序のあり方を問う。
目次
第1部 論考(進藤榮一 「アジア力の世紀」の中で考える;鳩山友紀夫 沖縄を軍事の要石から平和の要石へ;高野孟 安倍政権が弄ぶ「中国脅威論」の虚妄;大田昌秀 「東アジア共同体」形成の前提;前泊博盛 東アジア経済と沖縄 ほか)
第2部 コラム(稲嶺進 未来に遺すべきもの―沖縄の誇りと真の民主主義をかけて;伊波洋一 東アジアと再び結び始めた沖縄・琉球;糸数慶子 沖縄の自己決定権回復への道―アジア近隣諸国との友好関係を求めて;川内博史 米軍基地問題の真実;仲地博 沖縄構想の来し方と現在 ほか)
著者等紹介
進藤榮一[シンドウエイイチ]
1939年北海道帯広市生まれ。筑波大学名誉教授、国際アジア共同体学会会長、東アジア共同体評議会副議長、一般社団法人アジア連合大学院機構理事長、国連NGO/DEVNET東京・理事
木村朗[キムラアキラ]
1954年8月生まれ。北九州市小倉出身。鹿児島大学法文学部教授。日本平和学会理事、国際アジア共同体学会常務理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
futomi
2
『むしろ日本という国こそまともな独立国になっていないじゃないかという問いをこそ自身に向けるべきではないのか。・・・・安全保障政策で特定の県に服従を強いて、みずからは特定の国の隷従国となっている現状を問わずして「琉球独立」応援団になってどうするというのだ。』(266ページ)と当然ながら問題は私に帰ってくる。異見はあるだろうけれど、彼らのように意思を表明する誠実さと継続する強さに私は近づけるのだろうか。2016/09/14
コラッジョ
1
東アジア共同体とかふざけるなと思うが、沖縄をそっち方向に押しやっているのは、他ならぬ「本土の日本人」である。2016/08/01