内容説明
抉り出す日本経済の隠された真実。一気に読める日本経済25年の歴史。
目次
1 土地バブルの時代(1987~1990年)(地価の高騰と反落;石油情勢の変化;ドル情勢の変化)
2 資産デフレの時代(1991~1992年)(株価下落のインパクト;デフレ不況の様相)
3 対外黒字拡大の時代(1993~1995年)(増大する貿易黒字;2ケタ円高の到来;定着化する超低金利)
4 「6大改革」の時代(1996~2000年)(金融ビッグバンの実施;6大改革の挫折;積極財政への転換)
5 市場主義改革の時代(2001~2006年)(小泉構造改革のスタート;新自由主義の台頭)
6 2000年代のアメリカ経済(リーマン・ショック前;リーマン・ショック後)
7 「アベノミクス」の時代(2007~2015年)(一体化する財政と金融;アベノミクスの成否)
著者等紹介
富永泰行[トミナガヤスユキ]
1942年徳島県(三好市)生まれ。1965年東京大学法学部卒業。同年大和銀行入行。銀行勤務時代は、調査部、総合研究所(シンクタンク)において約28年間、マクロ経済の調査・分析に従事。現在、大阪経済大学・大学院客員教授。元・国際経済研究センター・ブレーン。元・りそな総合研究所・調査本部副本部長。元・大和銀総合研究所・経済金融研究本部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ルカ
1
土地バブルの時代1987年から、アベノミクス2015年までに起こった経済ニュース・政策が書かれている。 時系列、かつ、その時の対策も書かれているのが良かった。(購入するかも) でも、途中から難しくて、ついていけなくなってしまった。 (もっと勉強せねば) 2018/06/18
Hisashi Tokunaga
0
富永氏の履歴は大和BK調査部だ。アベノミクスにつき、①「物価の上がらない慢性的な経済停滞」が一般的なデフレに対し、「物価下落」に限定し物価問題にすることで、日銀を対応させる役割に仕立てた。②「実効税率の引き下げ」というなじみのないフレーズで法人税引き下げーーむしろ企業内に溜まった内部留保をどうするかではないか。③貨幣数量説 MxV=PxT 物価下落は通貨供給不足ではなく、通貨の流通速度の低下にあるのではないか。流通速度が何故低下したか。実体経済よりマネー経済の内を動く方が多いからではないか。④所得格差2015/08/19