内容説明
アジア太平洋戦争下、史上空前の規模を誇り、戦時報道をになった同盟通信。異能の記者たちは、戦争へとひた走る時代とどう向き合い、どう抗い、流されていったのか?日中関係の緊張、秘密保護法の制定、憲法9条の解釈改憲と戦前に酷似する状況のなか、同盟通信の興亡から何を学ぶべきか?東アジアで繰り広げられたメディア戦を俯瞰しつつ、同盟通信の誕生、膨張と崩壊をたどり、メディア研究の空白にせまる。
目次
第1部 通信社の揺籃時代(電通、国際、東方の時代;聯合・電通競合時代)
第2部 日中戦争と同盟の形成(同盟の成立;日中戦争と同盟;中国での情報戦;強まる原論統制;南方に支局を展開)
第3部 アジア太平洋戦争下の同盟(真珠湾攻撃の報道;開戦と記者たち;開戦後の上海メディア;メディアの「大東亜共栄圏」;日米交換船;国際電波宣伝戦;海外局を新設;「敵性情報」の傍受)
第4部 敗戦と同盟解散(八月一五日までの三週間;同盟解散)
著者等紹介
鳥居英晴[トリイヒデハル]
1949年、東京・武蔵野市生まれ。1972年、慶応大学経済学部卒業、共同通信社入社。社会部、新潟支局、ラジオテレビ局報道部、国際局海外部。2002年、退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
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