内容説明
劇場と化した法廷、裁判員制度を裁く。裁判員制度施行から4年…国民への参加義務の強制と重い負担、刑事裁判の変容、最高裁の制度定着への並々ならぬ意欲…裁判員制度はこのまま続けてよいのか。
目次
第1章 裁判員制度―問題の原点(「国民の司法参加」問題の原点に立ち返って―裁判員制度批判;裁判員制度批判決議に関連して―裁判員参加義務の非民主性;裁判員制度にかかる最高裁判所の広報活動について;裁判員制度に見る民主主義の危うさ;裁判員裁判開始後の発言等の意味するもの;裁判員制度見直しと日弁連の立場)
第2章 裁判員制度を裁く―国民に対する強制性(裁判員制度の危険性―その底に流れるもの;「裁判員制度を裁く」―裁判員強制の問題を中心に)
第3章 裁判員制度と最高裁(最高裁の裁判員制度合憲判決を批判する;裁判員裁判控訴審の事実審査について;被告人の裁判員裁判選択権否定の憲法問題について;裁判員辞退の自由を認めた最高裁)
終章 「三・一一後の不安の中で」―自己紹介を兼ねて
著者等紹介
織田信夫[オダノブオ]
1933年仙台市にて出生。1956年東北大学法学部卒。1963年判事補。1970年弁護士登録(仙台弁護士会)。1988年仙台弁護士会会長。1989年日本弁護士連合会副会長。1999年東北弁護士会連合会会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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