内容説明
宮沢弘幸は旅行の話を恩師ハロルド・レーンに話しただけで1941年12月8日、スパイ容疑で逮捕され、懲役15年の重刑に処された。ゾルゲ事件に次ぐこのような重刑がなぜ課されたのか。今なお真相が闇に包まれている宮沢事件を追う。『ある北大生の受難―国家秘密法の爪痕』続編。
目次
序章 ロッキー山脈の麓で
1 マライーニ家の受難
2 獄中のポーリン・レーン
3 壊された青春
4 四十六年目の再会
5 ヘルマン・ヘッカーとその周辺
6 北海道農業研究会事件など
7 北方の国家秘密
8 国家秘密法のもたらすもの
終章 宮沢事件とは
著者等紹介
上田誠吉[ウエダセイキチ]
1926年生まれ。弁護士。元自由法曹団団長。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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