内容説明
人の心やいとなみは、300年のむかしも今もそれほど変わりはないらしい。17世紀の詩人により書きつづられた寓話のもつユーモアや諷刺が、今なお生き生きと感じられるゆえんであろう。ここには、なまけ心、恋心、名誉心、欲望、ぺてん、争い、ないものねだり、富や貧困、権力…が、あるいは動物の性格や行動になぞられて、簡潔かつ軽妙に語られている。19世紀の高名な画家ドレによる挿絵が、なおいっそうの興を添える。
目次
せみとあり
都会ねずみと田舎ねずみ
猫と年老いたねずみ
小さな魚と漁師
金の卵を産むめんどり
二羽のおんどり
ねずみと象
猫ときつね
二十日ねずみたちとふくろう
英国のきつね〔ほか〕