内容説明
ブレヒト劇におけるテクストと音楽の関係はイチョウの葉にたとえられる。「一にして二つの存在」であると。本書では4作品、ミュージカル『マハゴニー』(原題『マハゴニー市の興亡』)、ジェンダー劇『セチュアンの善人』、一幕物『小市民の結婚式』(原題『結婚式』)、教育劇『ゴビ砂漠殺人事件』(原題『例外と原則』)の上演台本を掲載し、テクストと音楽の共生を探る。日本人の作曲家が曲をつけた4つのブレヒト作品を収録。
著者等紹介
市川明[イチカワアキラ]
大阪大学大学院文学研究科教授。アート・メディア論講座教授。科研費プロジェクト「ブレヒトと音楽」の研究代表者。専門はドイツ文学・演劇。ブレヒト、ハイナー・ミュラーを中心にドイツ現代演劇を研究している。NHKドイツ語講座の講師を長らく務め、『ドイツ語ステップアップ』などの語学参考書・教科書も多い。演劇創造集団ブレヒト・ケラーの代表幹事として、ブレヒトや現代ドイツの演劇作品を翻訳し、関西で上演し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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