内容説明
京浜工業地帯のど真ん中、公害病認定患者が数千人を数えた川崎。十数年におよんだ大気汚染を裁く川崎公害裁判では被害者勝利の画期的和解を勝ち取り、これを出発点として、川崎の人びとは、被害の救済、道路公害の根絶、さらには環境再生とまちづくりにねばり強く取り組んでいる。住民による“攻めのまちづくり”10年の記録。
目次
序章 環境・まちづくりを考える子どもたち
第1章 青い空と住みよいまちづくりをめざして―川崎公害裁判は何をめざしたか
第2章 被害者救済制度の実現のために―たたかいは被害に始まり被害に終わる
第3章 公害の根絶をめざして―道路公害根絶への住民の取り組み
第4章 環境再生とまちづくり―「和解」後の取り組みを追って
第5章 広く市民のなかへ
著者等紹介
篠原義仁[シノハラヨシヒト]
1944年生まれ。1970年4月弁護士登録(横浜弁護士会)。1972年1月全国公害弁護団連絡会議結成以来、事務局長、幹事長などを歴任(~2001年3月)。この間、大気汚染公害裁判原告団・弁護団全国連絡会議事務局長(1987年7月~2000年6月、2003年6月~現在)。2000年10月~2002年10月自由法曹団幹事長。1998年8月~かわさき市民オンブズマン代表幹事。2004年3月~全国公害弁護団連絡会議代表委員。川崎合同法律事務所所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。