出版社内容情報
2014年に刊行された『信長研究の最前線』は、最前線シリーズの最初の本として好評を得た。さらなる信長の実像解明に向けて、続編として本書では新たに16のテーマを扱う。「信長の基本情報」、一族内の争いや、尾張周辺の敵対勢力であった美濃斎藤氏、北近江の浅井氏との関係、信長と朝廷・幕府との関係、「信長と宣教師」「信長の神格化」「安土城天守と信長権力」、「信長と商人」「信長と茶道」などの問題に触れる。
内容説明
信長はイエズス会に長らく好意的ではあったが、特別に保護したわけではなかった。仏教弾圧、キリスト教保護の二項対立論は間違いで、日常生活まで西洋化された信長像は疑ってかかる必要がある。信長の従来説を検証した16論考を掲載。
目次
第1部 信長の「基本情報」の真偽(織田一族の家系―信長以前の織田氏と、そのルーツとは;尾張の地理的環境―信長を生んだ、尾張国の地形・地理的環境とは;伝記と伝本―信長の一代記『信長記』はいかなる書物か;信長の画像―信長の顔・姿は、どこまで本物に近いのか)
第2部 信長の「敵対勢力」との関係(初期信長権力の形成過程―スムーズではなかった、信長の「家督相続」の現実;道三と義龍・龍興―信長と美濃斎藤氏との関係とは;信長と浅井氏―浅井長政は、なぜ信長を裏切る決断をしたのか)
第3部 信長と「室町幕府・朝廷」の関係(信長と室町幕府―室町幕府の「幕府」とは何か;信長と朝廷・東大寺―信長は、なぜ蘭奢待を切り取ったのか;朝廷と信長の関係―信長の「馬揃え」は、朝廷への軍事的圧力だったのか)
第4部 信長の「宗教政策」と権力の源泉(宣教師と信長―信長とイエズス会の本当の関係とは;信長の神格化の問題―信長「神格化」の真偽を検証してみる;安土城天主像の諸説―安土城「天主」の復元は、どこまで可能なのか)
第5部 信長と「商人」の関係(信長と銀山―信長は、生野銀山を直接支配したのか;信長と都市・豪商―信長と都市・堺はどのような関係だったのか;信長と茶の湯―「名物狩り」と「御茶湯御政道」の実像とは)
著者等紹介
渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、(株)歴史と文化の研究所代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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