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信長研究の最前線〈2〉まだまだ未解明な「革新者」の実像

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  • サイズ 新書判/ページ数 303p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800313065
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

2014年に刊行された『信長研究の最前線』は、最前線シリーズの最初の本として好評を得た。さらなる信長の実像解明に向けて、続編として本書では新たに16のテーマを扱う。「信長の基本情報」、一族内の争いや、尾張周辺の敵対勢力であった美濃斎藤氏、北近江の浅井氏との関係、信長と朝廷・幕府との関係、「信長と宣教師」「信長の神格化」「安土城天守と信長権力」、「信長と商人」「信長と茶道」などの問題に触れる。

内容説明

信長はイエズス会に長らく好意的ではあったが、特別に保護したわけではなかった。仏教弾圧、キリスト教保護の二項対立論は間違いで、日常生活まで西洋化された信長像は疑ってかかる必要がある。信長の従来説を検証した16論考を掲載。

目次

第1部 信長の「基本情報」の真偽(織田一族の家系―信長以前の織田氏と、そのルーツとは;尾張の地理的環境―信長を生んだ、尾張国の地形・地理的環境とは;伝記と伝本―信長の一代記『信長記』はいかなる書物か;信長の画像―信長の顔・姿は、どこまで本物に近いのか)
第2部 信長の「敵対勢力」との関係(初期信長権力の形成過程―スムーズではなかった、信長の「家督相続」の現実;道三と義龍・龍興―信長と美濃斎藤氏との関係とは;信長と浅井氏―浅井長政は、なぜ信長を裏切る決断をしたのか)
第3部 信長と「室町幕府・朝廷」の関係(信長と室町幕府―室町幕府の「幕府」とは何か;信長と朝廷・東大寺―信長は、なぜ蘭奢待を切り取ったのか;朝廷と信長の関係―信長の「馬揃え」は、朝廷への軍事的圧力だったのか)
第4部 信長の「宗教政策」と権力の源泉(宣教師と信長―信長とイエズス会の本当の関係とは;信長の神格化の問題―信長「神格化」の真偽を検証してみる;安土城天主像の諸説―安土城「天主」の復元は、どこまで可能なのか)
第5部 信長と「商人」の関係(信長と銀山―信長は、生野銀山を直接支配したのか;信長と都市・豪商―信長と都市・堺はどのような関係だったのか;信長と茶の湯―「名物狩り」と「御茶湯御政道」の実像とは)

著者等紹介

渡邊大門[ワタナベダイモン]
1967年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、(株)歴史と文化の研究所代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

niwanoagata

19
前作に続きこちらも参考になった。個人的には前半が特に面白かった。真ん中あたりに幕府とはなにか、の山田論文があるが、これは非常におすすめ。特に初学者ほど読んだほうが良いのではないかと感じた。終盤は少し残念に感じた。ただし一番最後の茶の論考は面白かったが。2020/08/04

スー

15
浅井長政の検証は面白かったけど、前回の松永久秀は恩人にたいしては義理堅かったという話程の驚きはなかった。今後の新しい発見に期待してます。2018/01/14

getsuki

11
信長の肖像画についてはもっと議論されてもいい気がするが……ここまで突っ込んだ研究、初めて読んだわ。宗教観に関してもイエズス会の言葉通りに解釈するのもおかしな話で、信長の方針は常に一貫していたのがよくわかる。ま、フロイスの思考はキリスト教に好意的な人は持ち上げ、否定的なら地獄に落ちろだしな(笑)2017/09/25

みこ

10
織田信長が革命者でも破壊者でもなく旧制度を大切にしようとしたということがほぼ定説になりつつあるようだ。それを踏まえた上での最新の信長研究第二弾。こうなると本能寺の変の真相とかも見直さないとならないのでは?何故我々が織田信長に革新的なイメージを持つようになったのか?誰か仕掛け人が居るのではないか?また新手の疑惑を感じずにいられない。浅井長政と徳川家康はほぼ同じポジションだったのに片方は裏切りの果てに敗れ去り、片方は律義者で通し後に天下人になる。しかし、二人共三代将軍の祖父である。これも歴史の皮肉なのか。2017/10/22

しゃるorまい

5
続刊ということで全体にあまりセンセーショナルではない地味なテーマが並んでると思ったのですが、それぞれのテーマの研究がどう進んできて今どうなっているのかということがわかり、面白かったです。もっと新資料がいっぱい発見され続いたらいいのですが。2018/01/31

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