内容説明
首都東京には、東京都とも23区ともちがう第三の「知られざる権力」がある。2005年6月にオープンした東京区政会館。その大家である(財)特別区協議会は23区の区長を自由に動かし東京市長のような権力があるという…。しかも民主的統制としての住民自治はここには全くおよばない。23区の区長を自由に動かす特別区協議会。隠れた行政権力=「第三の東京権力」の実像とは。
目次
第1部 東京区政会館を舞台に(特別区協議会の正体;存在する第三の統治機構=東京市;一部事務組合とは何か;健康を司る「行政権力」の結合)
第2部 東京の特別区とは(東京の謎にせまる―特別区協議会が生まれた理由;東京特別区の勘どころ―「一体性・統一性」「憲法」「首都」;特別区の「NPM行革」を促進する新自由主義)
第3部 新しい自治の懐胎(日本中にある「自治会館」;隠れた東京権力から、開かれた中間的自治体へ)
著者等紹介
安達智則[アダチトモノリ]
宮崎県生まれ。自治体問題研究所に入所。その後、東京自治問題研究所に勤務。現在、特定医療法人財団健和会の医療福祉調査室室長。名古屋大学(都市行政)や静岡県立大学(地方財政)の非常勤講師を兼務。地域ケアネットワークに設立から参加。デンマーク型福祉社会をめざして活動中
鈴木優子[スズキユウコ]
長野県生まれ。出版社勤務を経て、地域ケアネットワークの『こむ』(機関誌)編集担当。現在は、地域ケア総合評価機構において介護保険の公共事業調査員であり、また福祉サービス第三者評価事業をサポート(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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