内容説明
人間は人間にとって神である。人間の普遍的解放に向けて、現代に蘇えるフォイエルバッハ。―その思想と生涯は、知の転換期にある現代に、新鮮な問題をなげかける。
目次
プロローグ あるいは２通の手紙の意味
幼年時代と青年時代―最高権威としての神
成熟の時代―理性
哲学的創作活動の頂点にて―人間
偉大な哲学の完成
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
naokovski
1
フォイエルバッハを引用して人間論を展開する和辻への理解を深めるために読んだ。じゃなきゃなかなかフォイエルバッハなんか手にしようと思わないよね。フォイエルバッハの転倒の理論、具体的実践的な人間の回復は、なんかすごいことみたいだけど哲学史に詳しくない身にはイマイチぴんとこない。ただその生涯、思想を追う入門書としては非常によくまとまっていて読みやすい。著者は頭のいい人なんだろう。写真も多くて楽しい。フォイエルバッハは勝野洋似のイケメンです。2010/05/30
