集英社新書<br> 釈迦とイエス 真理は一つ

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集英社新書
釈迦とイエス 真理は一つ

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087207446
  • NDC分類 182.8
  • Cコード C0214

出版社内容情報

釈迦とイエスの教えの共通点は「自分へのこだわりを捨てて真理を見きわめ、平和を維持しなければならない」ということ。釈迦からは「諦」の概念を、イエスからは「隣人愛」の概念を丁寧に解説する。

内容説明

仏教とキリスト教というふたつの宗教が伝播していく過程や時代背景などを踏まえ、釈迦の教えからは「諦」の概念を、イエスの教えからは「隣人愛」の概念を具体的に解説。作家の視点から、ふたりの教祖の教えの意外な共通点を見いだし、これからのわたしたちの生き方の道標となるような、新たな人生観を考える。

目次

第1章 釈迦―悟りへの道(釈迦の生まれた時代;小国の王の後継者 ほか)
第2章 諦という生き方(仏陀とは何か;誰もが菩薩であるという大乗の思想 ほか)
第3章 イエス―神の子の誕生(『受胎告知』の謎;ユダヤ民族の祖アブラハムの物語 ほか)
第4章 無抵抗の強さ(イエスの前にあった最大の問題とは何か;イエス誕生前夜と日本の戦後との類似 ほか)
第5章 釈迦とイエスが説く「これからの生き方」(諦という生き方、民族を超えた隣人愛;イエスと共通する法然、親鸞の教え ほか)

著者等紹介

三田誠広[ミタマサヒロ]
作家。1948年生まれ。早稲田大学文学部卒業。1977年『僕って何』で芥川賞受賞。早稲田大学文学部客員教授を経て、武蔵野大学文学部教授。日本文藝家協会副理事長。日本ペンクラブ理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rokubrain

5
キング・オブ・ストーリーズ。宗教は突き詰めれば最上の「物語」だ。 年月を掛けて人類の叡智が詰まったストーリー。 釈迦、イエスの生き方およびその時代の背景から「物語」の原型が見えてくる。ともに小国から廻りの大国の人心を取り込んでいった歴史をもつ。 断片的だった話の点が線でつながってきた。快刀乱麻を断つ。三田さんのおかげで、少し俯瞰して見えてきた。作家先生ならでは、と思う。 いわゆる原理主義と全く反対である「中道」が 今を生きる我々に多くのヒントを示唆してくれるのに共感。2015/09/21

おやおや

1
「釈迦の場合は、生まれた時はただの人です。(中略)ただの人が、修行の末に仏陀となった。これが仏教の基本的な考え方です。 / 一方、イエスは生まれながらにして『神の子』なのです。(p.98-99)」このように釈迦とイエスの違いを指摘する箇所がありますが、仏教、キリスト教それぞれの原点を分かりやすく述べておられます。この本の帯にあるように、仏教の「諦(たい)」とキリスト教の「隣人愛」は共通するところがあるので、八百万の神々がおられる多神教の日本人は、釈迦とイエスの教えもそれぞれ受け入れるべきだと思いました。2014/06/30

take

0
キリスト教の「隣人愛」と仏教の「諦」を取り入れた平和主義を進めよう!という話だったが、キリスト教徒やイスラム教徒やユダヤ教徒が殺し合いをしている現実がある以上、説得力に乏しいように思った。戦争はイエスの思想に相容れない行為だが、それをどう防ぐかの答えは示されていないと思う。2016/11/18

桔梗屋

0
仏教の「諦」とキリスト教の「隣人愛」は、ともに、自分と異なるものを「そういうものだ」と受け入れること、なのか。「仕方ねえなあ」って気分なのかな。だったら俺は、かなりそういう境地に近い気がするけど。大抵の人間は「仕方無いもの」だと思うしね。2016/07/16

のびすけ

0
仏教とキリスト教の成り立ちが分かりやすく書かれている。2015/01/18

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