内容説明
「人材育成」の根っこは幼児期にあった!30年間にわたって120万人以上の人々に読み継がれてきた、ソニー創業者・井深大の代表的著作。
目次
1 幼児の可能性は三歳までに決まってしまう(幼稚園に入ってからでは、もう遅い;どの子も〇歳からの育て方ひとつで能力を伸ばしていける;幼児教育は天才をつくるためのものではない ほか)
2 幼児の能力を最大限に伸ばす育て方・環境づくり(幼児の能力は遺伝よりも教育・環境が優先する;学者の子だから学者に適しているとはかぎらない;人間の赤ん坊でも獣の中で育てば獣になる ほか)
3 ほんとうの幼児教育は母親にしかできない(ビジョンをもたない母親に子どもの教育はできない;女性にとって育児ほどたいせつな仕事はない;幼児教育は母親教育から始まる ほか)
著者等紹介
井深大[イブカマサル]
1908年、栃木県に生まれる。早稲田大学理工学部卒業。46年、ソニーの前身である東京通信工業を創立、50年、同社社長に就任、世界のソニーを育てあげる。68年、財団法人幼児開発協会を設立し、理事長に就任、幼児教育に情熱を注ぐ。ソニー名誉会長を経てソニーファウンダー。89年、文化功労者。文化勲章、勲一等旭日大綬章受章。97年没
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感想・レビュー
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ひろ☆
25
晩年の井深大さんは、幼児開発協会でいろいろやってみた結果、母親の愛情によってはぐくまれる赤ちゃんの温かい心づくりと、生まれた時からの体づくりが、なによりも重要で、知的教育は言葉が分かるようになってから、ゆっくりでよい、という結論になった。要はそれらを踏まえて、幼児教育を行う必要があり、目的、順番が逆になってはいけないということなんだろう。2015/03/08
りらこ
7
夜なんとなく手に取って一気読み。子ども産まれてすぐ読んだんだった。幼児教育は母親しか的な、育てるのは母、アシストが父推しが強いのには抵抗があるけれど、井深氏の真意をきっちり読み取れば、子育てに活かせる。ほんと三歳前に躾は厳しくすることで、その後理論的に理解して判断する子になるようだ。ヴァイオリン推しなのも、語学についてにも異論あるけどね。インター幼稚園流行りの現代、言語の枠が中途半端な状態が長く続くと思考力がどうやら不安定な子が多い。パークにゴーしてお絵描きしたの、カラフルに。ってあなたルー大柴?になるよ2018/08/15
ひろち
6
ちょっと急ぎ足で読んだ。スーパーキッズ的な能力には興味がないので、主に2章から。 母親から子どもへ風邪はうつしたくないと予防するのに、悪い性格をうつさないよう気を配らないのはなぜか?など、確かにと思ったり反省することが多かった。 子どもの興味の芽を摘まず、刺激を与えることの大切さ。 私は育児をしててもブレブレなので、自信を持って子育てしたいなと思った。 3歳過ぎても育児が分からなくなったら読み直したい。2013/05/28
カナ
5
✳︎図書館✳︎興味深い。赤ちゃんにまだ分からないだろう、まだ早いだろう、という遠慮は不要。3歳までの環境が大切。親が音痴だと子どもも音痴になるというのを読んで、抱っこした時に歌うのを控えてるけど、まぁなんというか、子どもには申し訳ないけど私は鼻歌くらい歌いたい。2015/11/26
わたがしはかせ
4
★★★★☆教育について散々考えたり調べたりした結果、井深さんの著書に行き着いた。「目先の利益や狭い視野にとらわれて子どもを教育したとき、おそらくその子はつぎの時代が要求する人間には育たないでしょう。」そういうことですよね。わかりました。2013/02/22