仕事ができる人がキリの悪い時間にやっていること

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仕事ができる人がキリの悪い時間にやっていること

  • 本山裕輔
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  • サイズ 46判/ページ数 288p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784763142580
  • NDC分類 336.4
  • Cコード C0030

出版社内容情報

◎集中するには短く、気を緩めるには長すぎる「半端な隙間時間」の戦略書
◎ついやり過ごしてしまう小さな時間は生涯で1万時間!

・会議が開始1時間前に急遽リスケになった
・想定よりも15分早くタスクを処理できた
・商談のアポイント場所に20分早く着いた

このように1日の中には意外と多くの「キリの悪い隙間時間」が存在します。こうした隙間時間をうまく使えず、
もどかしい思いを抱くことも多いのではないでしょうか。

・何をしようか考えているうちに、あっという間に1時間が溶けていた
・「せっかくだから重要なタスクをやろう」と決意したが、できたのはメールチェックだけ
・5分だけのつもりでスマホを開いたら、SNS沼にハマって気づけば20分

実は私たちの1日には意外と多くの「隙間時間」が潜んでいます。5分、10分の細切れ時間から、30分、1時間単位のある程度まとまった時間まで。これらを合計すると、1日あたり1時間もの隙間時間が生まれていることも珍しくありません。「たった1時間」と侮るなかれ。仮に1か月で20営業日あったとして、1日1時間の隙間時間が発生すると、1時間×20日×12か月=240時間1年でおよそ10日分の隙間時間が発生することになります。これを大卒の人が定年退職まで働く年数で計算すると、なんとその時間は1万時間にもなるのです。これは特定分野で一流になるために必要といわれる時間とほぼ同じです。

●隙間時間をうまく使えないのは「当たり前」

人間の脳は、そもそも隙間時間の活用が苦手なようにできています。
・「スイッチングコスト」という脳の負担
・未来の出来事に対して「もしも◯◯◯◯だったらどうしよう」と不安になる「予期的不安」
・先の予定や未完了のタスクに注意がそれてしまう「ツァイガルニク効果」

など、私たちが隙間時間を活用できないのは決して怠惰だからではありません。脳の自然な特性なのです。

●隙間時間は4つのパターンしかない
本書では、1日に生まれる隙間時間を以下の4つに分類し、それぞれに最適化された活用法を提案します。
①突発型×集中しやすい時間
②突発型×集中しにくい時間
③予測型×集中しやすい時間
④予測型×集中しにくい時間

本書は「1分1秒を無駄にしない」といったマッチョな時間術ではありません。むしろ「有効活用できなかった」という後悔や罪悪感を取り払い、現実的で持続可能な時間活用法を提案する一冊です。著者は、コンサルティングファームでの激務からの脱却を経験。ビジネススクールでのコンテンツ開発や講師も担う現役コンサルタントであり、年間300冊以上のビジネス書を読み込む読書家でもあります。本書は、著者自身が血肉としてきた経験と約20本の学術論文を参照。時間管理術の専門書に加えて経営戦略の理論書も参考にし、可能な限り再現性の高い方法論として体系化しています。


【目次】

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

22
ついやり過ごしてしまう小さな時間。集中するには短く、気を緩めるには長すぎる「半端な隙間時間」の使い方の戦略書。1日の中に意外と多く存在するキリの悪い隙間時間。これは突発型or予測型、集中しやすいor集中しにくい時間を組み合わせた4つの分類しかなく、それぞれに最適化された活用法を提案する内容で、10分で事務連絡を完結させるための2つの考え方や、無理をしなくていいシーンなのか、頑張る場面なのか、失った時間を取り戻すための戦略など、仕事を断るためにも選択肢を持つことが必要であることなどいろいろ参考になりました。2025/11/13

ヨハネス

8
午後2~4時の間に修理業者が訪れる」などの、予測できるが集中しにくい隙間時間には簡単なメッセージ送信、ToDoリスト整理など心理的負荷の低い作業。突発的に発生した時間が1時間あれば難易度が高い仕事、30分なら昼寝や散歩、など具体的。ポモドーロテクニックでの5分休憩にスマホを見たら休憩にならない。細切れの隙間時間の作業はごく簡単なものにし、必ず完了させること。この人が勧めるのはお仕事の作業が多いので、無職のあたしにはアレンジが少し難しい。2025/11/19

rt

2
自分が無駄にしてしまいがちな時間についてどういう選択肢を取れるかを教えてくれた本。常に生産性を求める必要は無いという著者の主張を見て、生産性の奴隷になっていたかもしれないと気付かされた。自分なりの時間の使い方を模索する。2025/11/03

クリアウォーター

1
★★★☆☆本書は、「キリの悪い隙間時間を後悔なく、無理なく有効活用する方法」を伝えている。だから、「隙間時間をもっと有効活用できればよかったのに」と悩んでいる人にとってのヒントになる。隙間時間の有効活用は、強く意識していなくても無意識にうまくいっているときもある。そういった「無意識にうまくいった体験」を言語化し、体系化したものになっている。本書はただのノウハウの寄せ集めに終わらせず、実用的な方法論として体系立てて構築されている。大切な隙間時間を溶かしている「真の正体」を解き明かしている一冊である。2025/11/24

TM

1
いわゆる隙間時間をどう有効活用するのかを、人間の特性を前提にして、実践的な方法を解説する本。タスクの切り替えコストなど、それがあることを前提に、どう組み上げていくのかをヒントをもらえる。効率的に仕事をこなしたいと考えている人にはお勧め。2025/11/11

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