内容説明
お願いします、あの日に戻らせてください―。「ここに来れば、過去に戻れるって、ほんとうですか?」不思議なうわさのある喫茶店フニクリフニクラを訪れた4人の女性たちが紡ぐ、家族と、愛と、後悔の物語。
著者等紹介
川口俊和[カワグチトシカズ]
大阪府茨木市出身。1971年生まれ。元・劇団音速かたつむり脚本家兼演出家。舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。同作で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
1465
久しぶりに落涙。人生がからんだ究極の選択は泣かせる。ごく普通の人生にも喜怒哀楽の波はあるし、心の奥の苦しさは簡単に打ち明けられないものだが、それだけに後悔することも日常どれほど多いことだろうか。最終話に明かされる伏線がもう涙もので、セリフが物語をどんどん進めていった感じだった。図書館でこの本に出合ったのは偶然だったが、文庫化を期待しています。2019/06/22
zero1
1294
話題本をやっと読めた。正直「ツナグ」と比較すれば何段階も落ちる。高評価の人が多いけど、何故そんなに感動できる?私には疑問。ある喫茶店のある席に座ると、時間移動できる。恋人が米国に行ったやり手の女性。アルツハイマーの男と看護師の妻。老舗旅館を継いだ妹と逃げた姉。そして喫茶店スタッフの妊婦。時間移動で事実は変わらない。人を描くという点でも説明が多く減点多し。シリーズだがすぐに続きを読もうとは思わない。この作品が高い評価を受けるのは、【読者の幼稚化】と解釈するしかない。2017年本屋大賞10位。誰が投票した?2020/01/05
Yunemo
1220
感情面に訴えられたままに。今があるのは、過去に基づいて。その際の判断、感情的面が後悔の種となって今に。4つの物語にそれぞれ記されます。細部の表現に拘らずに、ほんとに感性の部分だけで納得感と寂寥感が入り乱れます。確かに自身の身に染み入りますが、ただただ4回泣けますと謳われても、ちょっと、という感じは否めません。今想えば、『if』を読んだ際にも同様な感情があったのだなぁ、と改めて。恋人、夫婦、姉妹、親子、それぞれにあの日に戻れることは無いんだ、戻れたとしても、もう取り返しがつきません。そう自身に言い聞かせて。2017/04/30
ウッディ
1049
その席に座ると、コーヒーが冷めるまでの間、望んだ過去に戻れる・・そんな喫茶店があった。但し、どんな努力をしても過去や現在は変えられない等面倒なルールがあった。悔いを残した人達が時間を遡った4つの物語。ほんの短い時間で何ができるか、事実は変えられないのにと思ってたけど、人の心や未来は変えられるということなんですね。どれも前向きな結末で、心が温かくなりました。ただ、流、時、数、高竹さんなど、登場人物名が混乱する、説明っぽい文章で頭に入ってこない印象でした。自分ならいつに戻るのだろうと考えるのは面白かったです。2018/02/23
mmts(マミタス)
994
辛口評価ゆえにファンのかた、ごめんなさい。新聞の広告欄をきっかけに買いました。しかしながら、あくまでも個人的には期待外れのストーリーだと思ってしまいました。いまいちだと思っちゃいました。だって、泣けませんでした。つまりは泣けなかった私自身は冷たい人間でしょうか。うーん、感動はしました。しかしながら、起承転結というかストーリー展開が分かりやすいから先読みしてしまい、いまいち泣きじゃくるほど感情移入しませんでした。第一話、未来が変わりましたよね?矛盾ですか?多分、わたしが神経質かもしれません。ごめんなさい。2016/11/25
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