美の再発見シリーズ クリムトとモード

嘉門 安雄【監修】/ブラントシュテッター，クリスティアン【解説】〈Ｂｒａｎｄｓｔ¨ａｔｔｅｒ，Ｃｈｒｉｓｔｉａｎ〉/村上 能成【訳】

求龍堂（1998/11発売）

• サイズ A5判／ページ数 79p／高さ 23cm
• 商品コード 9784763098320
• NDC分類 723.346
• Cコード C0371

出版社内容情報

求龍堂創業75周年記念出版。現在、日・仏・米・英・独・伊他世界９カ国で提携刊行中。各作家の特徴をクローズアップし、専門執筆者による明瞭な解説。ダイナミックな構成で諸作品の魅力を引き出す。　　　豊富な作品図版が繰り広げる目で見る、目で知る物語。創作の源泉や作家の素顔に迫る専門家の解説も充実。　　　★ウィーン世紀末、ファッションは芸術になった。上流婦人の肖像と衣裳デザインと写真によるクリムト独自のモード表現。

内容説明

生活の全領域を芸術で満たすことを目指したクリムトの、ファッション・モードへの挑戦。上流階級婦人たちの甘美で装飾性あふれる肖像画と、伴侶エミリー・フレーゲとの共同デザインによる衣装、そしてそれをみずから撮影した世界初のファッションカメラマンの仕事と言うべき写真を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[noémi]

この本で初めて知ったのだけれどクリムトはいうなれば、Ｗ・モリスの「アーツ＆クラフツ」運動みたいなことをウィーンでもおやりになっていたみたいで。この方、パートナーであるデザイナーの方と一緒にお洋服をつくっていらっしゃったそうです。が、皆様紳士の方は山高帽にクラバットをお召しになっているのに、ひとりだけ、自分がデザインしたハァ？？？という服をお召しになっている。同じ時代、美しい色彩と官能的な絵をお描きになるクリムトに憧れたエゴン・シーレは実際にあってみるとそのギャップに驚いてしまわれたそうです。私もです。

2011/07/24