出版社内容情報
北海道の大地に魅せられ、晩年は病と闘いながら北の大地を描き続けた画家・相原求一朗の人生記。
長男として家業を継ぎ、会社経営に追われるなか、絵の道を諦めきれず社長業との併走を選び、やり遂げた相原の仕事ぶりや人柄から伺える、几帳面に記録・整理された制作日記や手帖の言葉をもとに、激動の人生を辿る。
丁寧に綴られた日記からは、幼い頃の思い出、戦争に翻弄された青春、経営者としての苦悩や喜びの日々、働きづめの仕事を終えて深夜に取り組んだ絵画制作、本音で語り合った画家仲間たちとの熱き時間、極寒のなか北海道の大自然に一人身を置いた取材旅行、晩年、日々悪化する病に苦しみながら挑戦した北の十名山シリーズへの製作など、自身に厳しく且つ誠実な生き方がにじむ。
画家として、人間として全力で生きた相原求一朗の人間像が浮かび上がる。
相原求一朗[アイハラ キュウイチロウ]
著・文・その他
内容説明
経営者として人を支え、画家として命を賭けた、人間・相原求一朗が綴った日記のなかに溢れるのは、苦境や困難を越え生きる命が灯す輝き。北海道の大地が抱く壮大なる美と対峙し続けた一人の画家の、人生の物語。
目次
プロローグ 画家・相原求一朗の眼差しと北の光
第1章 淡い夢の時
第2章 書き留めた思い―戦地にて
第3章 自分らしい道を求めて
第4章 北海道と向き合う日々
エピローグ 普遍の大地をのこして