内容説明
世田谷美術館館長による、智慧とユーモア溢れるエッセイ集!ここには美術館の仕事を通じて出逢った、数え切れないドラマが詰まっている。
目次
1(気になる言葉;巨匠と呼ばれる人;頭が入れ歯になって ほか)
2(展覧会をつくる試み;宿命の「日本の油絵」;二発目の弾丸 ほか)
3(私の仕事の場;思い出の街角;安井曾太郎のこと ほか)
著者等紹介
酒井忠康[サカイタダヤス]
1941年、北海道余市町に生まれる。1964年、慶應義塾大学文学部卒業。同年、神奈川県立近代美術館に勤務。1992年より館長を務め2004年に世田谷美術館館長に就任して現在に至る。日本の近代美術史研究の『海の鎖 描かれた維新』(小沢書店、1977年)と『開化の浮世絵師 清親』(せりか書房、1978年)で注目され第一回サントリー学芸賞受賞。その後、国内外の展覧会などの企画に関与し、美術批評家としても活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
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keroppi
68
世田谷美術館館長の美に関するエッセイ集。先日、館長の話を直に聞く機会もあり、館長の抽斗の中を見たくなって読んだ。実に様々な作家や文筆家が登場する。美術館の役割や美術教育も論じる。その抽斗の多彩さは、ミステリーやSFにまで及ぶ。美術は、人間を豊かにするものであるということを痛感する。私の抽斗の貧しさをあらためて感じると共に、美術作品や本に少しでも沢山触れ、豊かな人生を歩んでいきたいと思った。2020/12/19
ムツモ
2
世田谷美術館長が綴る、主に美術に関連する文を集めた本。私の密かな目標「抽斗の多い人になる」、さてどうかなと読みながら自分を振り返ってみたり。誰かのいろんな思考に付き合うのは楽しい。意外な抽斗として、ポールオースターの話があった。2015/04/15
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