出版社内容情報
松岡 正剛[マツオカ セイゴウ]
著・文・その他
目次
第1章 世界読書の快楽(道元『正法眼蔵』九八八夜;ブレーズ・パスカル『パンセ』七六二夜 ほか)
第2章 書架の森(リュシアン・フェーヴル、アンリ=ジャン・マルタン『書物の出現』一〇一八夜;デレク・フラワー『知識の灯台』九五九夜 ほか)
第3章 読みかた指南(ウォルター・J・オング『声の文化と文字の文化』六六六夜;川島隆太、安達忠夫『脳と音読』一二三三夜 ほか)
第4章 ビブリオゲーム(ホリヘ・ルイス・ボルヘス『伝奇集』五五二夜;ウルベルト・エーコ『薔薇の名前』二四一夜 ほか)
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。日本文化、芸術、生命哲学、システム工学など多方面におよぶ思索を情報文化技術に応用する「編集工学」を確立。また日本文化研究の第一人者として「日本という方法」を提唱し独自の日本論を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
角川文庫版千夜千冊の2冊目です。第1章から4章まで20数冊の書物についての評論です。今回の本の中には私もすでに読んでいる本がいくつかあり参考になりました。ボルヘス「伝奇集」、エーコ「薔薇の名前」、ブラッドベリ「華氏451度」などです。道元の「正法眼蔵」もここに書いてある本山版で再度読みたくなりました。2018/08/16
はっせー
77
本から本へ繋げて読む方法が好きな人におすすめの本になっている!この本は松岡正剛さんがウェブ上で書いている千夜千冊の中から特にタイトルにもある本から本へ繋がる話をまとめたものになっている。まずチョイスする本が渋い!まず道元から始まりパスカル・滝川馬琴などなど錚々たるメンバーになっている。それだけではなく書かれている話にも色んな本が紹介されており本という点を打って点描画を書こうとしているのではないかと思うほどである!松岡正剛さんは角川武蔵野ミュージアムの館長をしているので行く前に読まれてもありかなと思う!2023/04/22
マエダ
73
面白いシリーズが刊行された。本編では本の指南書というか本に纏わる話というか、本の本好きには堪らない一冊。松岡正剛氏の本は読んできて心地がよい。2018/06/26
燃えつきた棒
43
なんということだ。正剛先生が亡くなられた。 苦渋に満ちた職業生活の夜々、 『松岡正剛の千夜千冊』のサイトは眩しいばかりに輝く知の迷宮へと僕を誘ってくれた。 読んでも読んでも次から次へと現れる魅惑的なレビューの数々は、僕にとって決して汲み尽くすことのできない魔法の泉だった。/ だが、とうとう先生がプロデュースした奇蹟の本屋「松丸本舗」にも行きそびれてしまった。 図書館から借りてきた本書も、リクエスト本が5冊スタンバイしており、貸出冊数の枠がいっぱいだったので、つまみ食いだけして返却してしまった。2024/08/21
kasim
37
「千夜千冊」のサイトには何度もお世話になってきたが、背景が黒いのが良い一方、目がすごく疲れるのが辛かった。紙で読めてしかも加筆してあるのはとても嬉しい。こうしてまとめて読むと、ご本人が言う通り書評ではなく、松岡さんのフィルターの色の強い(=元の本と読み手の共同編集で完成したモノについての)文章だという印象が強まる。図書館や本そのものをテーマとする一巻だが、『華氏451度』『それでも、読書をやめない理由』『本は死なない』(最後はkindleの開発者の著書)の最後の三項が特に読み応えがある。2022/05/18
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