内容説明
銀塩写真と俳句で綴る、凛の世界。
著者等紹介
上杉満生[ウエスギミツオ]
風景写真作家。1939年生まれ。中学三年生から写真を撮り始める。風景写真を中心に幅広く活躍。渓山シリーズなど写真集を多数出版。日本風景写真協会を創立、初代会長に就任
大高翔[オオタカショウ]
俳人。1977年生まれ。十三歳より作句。執筆を中心に、講演やテレビ出演、校歌作詞など、幅広く活動。また、ライフワークとして、こどもたちへの作句指導など、「言葉のたねを蒔く」活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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やすらぎ🍀
180
落ちるべくしてすべて落ちた。冬紅葉を縁取る霜は煌いている。なぜか寂しさ募る日々。積もる重みはすべてを鎮め、残照さえ眠り永遠のような時間を受け入れていく。凛の世界へ。失ったものを今取り返す時ではないのだろうか。雪という美しき荷を負う巨木は深い闇に何想う。繊月夜に寒風は一木一草を奏で、辺りから詩が聴こえてくる。喝采の温もりに一雫。凍える日あれ陽光射す日あれ。そしてまた一雫。氷柱しずくか落ちる瞬間、時を刻む。人の気持ちに寄り添うように、その時を待ちわびながら耐え忍ぶ日々もまた、涙が溢れる。凛は続く。凛は終わる。2022/12/16
すい
39
雪景色の中に潜む、凛とした憧憬。添えられている俳句が淡々と情景を詠んでいるのに対し、写真が語るストーリーは雄弁。だから惹き込まれるのかな。2014/06/30
ロバーツ
0
冬に読むと雰囲気がより伝わる。2019/11/30
ロバーツ
0
俳句が写真の趣きに深みを与えている。何度も読み返したい。2019/07/13
ロバーツ
0
俳句と雪景色のハイブリッド写真集2019/07/13