さもなければ夕焼けがこんなに美しいはずはない

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さもなければ夕焼けがこんなに美しいはずはない

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  • サイズ B6判/ページ数 112p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784763011084
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

内容説明

安曇野にこもり、ただ一人の力で執筆と作庭に明け暮れる小説家のエッセイ。

目次

一月 本道を歩むことの醍醐味を味わってしまった者は、二度と抜け出せない。
二月 開花、開花の連続という植物が存在しないように、成功、成功の連続という人生もまた存在しない。
三月 鳥だって、この世を生きているかぎりはいろいろある。
四月 五百年以上の寿命が欲しいと思えるほど奥の深い、ほとんど底無しの感動を望むばかり。
五月 本の数万冊を読破するよりも手応えのある、言葉には言い表せない本物の答え。
六月 この世に存することの唯一の命題は、ひたすら生き抜くことのみであって、けっしてほかの何かではない。
七月 常に現在のなかにしか存在しないおのれを把握し、その折々に自己を律せよ。
八月 あなたを堕落させる誘惑は常にあなた自身からもたらされ、しかも、あなたの周辺の者たちまでもがその誘惑にさらされる。
九月 芸術の真の力の源泉は、自分以外の生をむさぼり食らい合う、命同士の闘争そのものにある。〔ほか〕

著者等紹介

丸山健二[マルヤマケンジ]
1943年、長野県飯山市に生れる。国立仙台電波高等学校卒業後、東京の商社に勤務。66年、『夏の流れ』で文學界新人賞を受賞。同年、芥川賞を受賞し作家活動に入る。68年に郷里の長野県に移住後、文壇とは一線を画した独自の創作活動を続ける。また、趣味で始めた作庭を自らの手による写真と文で構成した、新たな世界を展開している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Y2K☮

23
著者初読み。第一印象は「世を捨てて長生きした三島」。太宰的なものを否定する発言もあるし、マッチョな説教臭さが時折鼻につく。だが赤貧と隣り合わせの文筆業と作庭だけに人生を費やす老齢の著者は、実は様々な不安に耐えている。独自に歩んだ人生と芸術的な拘りに富んだ庭への矜持はその裏返し。二十代の頃からこういう暮らしを続けた著者は内なる不安や世間の声とずっと戦い続けたわけで、だからこそ発言も厳しくなる。その点に関しては素直に尊敬できる。金や名誉への無関心も芸術家の鏡。環境が変わる春先のこのタイミングで読めて良かった。2015/03/24

takehiro

3
こんな生活に憧れる。作庭っていいなあ。2015/01/28

Sakie

2
見も知らぬ多数の日本人への軽蔑、自分の全肯定の裏返し。文章を書く目的は賛美を得るためであって、共感を得ようと思っていない。だから共感しないし、もちろん賛美もしない。どんなに美しいであろう風景を描写されてもつまらない。ひょっとしたら著者もそのことは百も承知で、その自己嫌悪を昇華するために文章を書き、作庭に体力を費やし、庭に忘我しているのかもしれない、と思った。まぁ、このような推測は著者にとっても余計なお世話であろうし、私も二度とこの著者の本は買うまいと決意する。2012/08/31

かっぱ

2
研ぎ澄まされた言葉の数々が胸にぐさりと突き刺さる。観念だけで生きていたら腐っちゃうんですね。四季を感じながら、土や草木に触れて、汗をかくことが必要なんだ。2011/08/29

ジュースの素

1
丸山さんも戸惑っている。太刀打ちできない自然を相手の作庭に。そして小説家の自分にも。切り替えどきを毎年迎えて切り替えてみるけど、さて今年はどうなるんだと。「夕庭」の美しい本では花に対する見方が変わったが、その裏には💦と葛藤。アメリカのゴルフ場のつつじの件にはなるほど…と。バックの花ばかり見ていたんだね。2023/05/23

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