目次
序論 詩的葛藤の中の杜甫
第1編 心性と創作―杜甫の詩的葛藤と自己認識(「狂」について;表現手法としての「戲」;自己認識としての「拙」;詩語「潦倒」にみる表現の重層性)
第2編 詩語の変革―文学表現における試行(「菊」のイメージ―六朝以前の「菊」と杜甫の「菊」;杜甫における「風塵」のイメージ)
第3編 社会意識と社会批判詩―内乱の中での詩的創造(華州司功参軍時代の杜甫―「乾元元年華州試進士策問五首」にみる問題意識;房〓(かん)事件と杜甫の社会意識
社会批判詩の焦点としての「三吏三別」)
結語 杜甫が拓いた地平
著者等紹介
谷口眞由実[タニグチマユミ]
1959年和歌山県生まれ。現在、長野県短期大学教授。博士(人文科学)。都留文科大学卒業。お茶の水女子大学大学院修士課程人文科学研究科修了。筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科中途退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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