目次
総論
第1部 宋代の政治空間とコミュニケーション(問題の所在:宋代政治史研究の新しい可能性―政治空間とコミュニケーションを手掛かりにして;宋代の日記史料から見た政治構造;北宋の皇帝行幸について―首都空間における行幸を中心として;多面的な政治業績調査と宋代の情報処理システム)
第2部 宋代の宗族と空間、コミュニケーション(問題の所在:宋代の宗族研究と空間、コミュニケーション;宋代初期の〓(びん)南における家譜伝統の出現
北宋士大夫の寄居と宗族―郷里と移住者のコミュニケーション
朱熹佚より見た『家礼』祠堂篇と宋代の祠廟祭祖
累世同居から宗族形成へ―宋代徽州の地域開発と同族結合)
第3部 宋代の地域社会における空間とコミュニケーション(問題の所在:宋代地域社会史研究と空間・コミュニケーション;地域のコミュニケーションと地域の統合―南宋代の福建南部におけるコミュニケーション;南宋期温州の思想家と日常空間―東南沿海社会における地域文化の多層性;伍子胥信仰と江南地域社会―信仰圏の構造分析)
コメント(宋代史研究の最前線に接して;宗族の生成・発達と現代の華人同姓団体;日宋交流史への一視角)