内容説明
本書は東北大学名誉教授村上哲見先生の古稀を記念して刊行されるもの。村上先生自身の総論的論考を含め、全部で二十九編。うち十八編が受業生によるものである。
目次
文人之最―万紅友事略
張衡「四愁詩」をめぐって―漢代情歌としての一面
刺身と果実のエロス―張協の賦と七に見られる「形似」描写
鳥と網のアナロジー―顔延之「庭誥」への一視点
生成する李白像
「杜陵野老」―杜甫の自己認識
標題の詩学―沈約、王昌齢、司空図、そして宋代の「著題」論を結ぶもの
詩話の成立とその変容
張炎『詞源』の清空説について〔ほか〕