出版社内容情報
アスリートが本来のパフォーマンスを発揮するためには,緊張や不安などプレッシャーに伴う感情を自然なものとして経験しつつ,今この瞬間に存在するタスクに集中することが鍵となる。そのような心理状態の実現をどう支援できるか。マインドフルネスとアクセプタンスに基づくプロセスと取り組み方を,豊富な実践例と共に紹介。
【目次】
本書について
謝辞
日本の読者のみなさまへ
監訳者まえがき
序章 マインドフルネスとアクセプタンス・アプローチ――それらはエリートスポーツに活用できるのか?
プロローグ:サミット
マインドフルネスとアクセプタンス・アプローチとは何か?
ACTモデル
ACTとマインドフルネス:そのルーツ
なぜエリートスポーツ領域でマインドフルネスとアクセプタンス・アプローチが必要なのか?
マインドフルネス&アクセプタンス・アプローチを採用する理由:二人のパーソナルストーリー
読者のためのガイド
Ⅰ エリートスポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンスの中核プロセスへの取り組み方
1章 スポーツ・ライフラインと機能分析を通して,アスリートが良い選択を行えるように支援する
スポーツ・ライフラインの背景
スポーツ・ライフライン(SLL)
オリンピックでの事例
治療的な洞察:アスリートにスポーツ・ライフラインを使用する際のアドバイスと落とし穴
2章 アスリートが自分の価値を明確にし,スポーツに打ち込むことを支援する
価値とは何か?
スポーツにおける比喩的な意味での価値とは何か?
価値がスポーツ領域で果たす役割とは?
価値のワークを行う際の留意点
価値を明確にするためのエクササイズ
スポーツ版ブルズアイを使用する際の実践的なヒントと落とし穴
結論
3章 プレッシャーのかかるパフォーマンス場面で,アスリートが今,この瞬間に集中できるように支援する
はじめに
集中のトンネル
フォーマルとインフォーマルなマインドフルネス実践
スポーツにおけるフォーマルなマインドフルネス実践
スポーツにおけるフォーマルからインフォーマルなマインドフルネス実践への移行
日々のトレーニングにおけるインフォーマルなマインドフルネス実践
スポーツ領域におけるマインドフルネス実践の振り返りと上手く実施するためのヒント
4章 アスリートの脱フュージョンとアクセプタンスを促進する――思考と感情は敵ではない
内容説明
大舞台でパフォーマンスを存分に発揮できる心理状態とは?アスリートの人生全体に、スポーツはどんな価値をもっているのか?緊張や不安をなくそうとコントロールせずに受け入れ、今この瞬間に集中することが本来の力を発揮するための鍵となる。そのような心理状態を実現する支援方法を、豊富な実践例と共に紹介。ウェルビーイングの向上やバーンアウト予防、キャリア形成の指針にも。
目次
序章 マインドフルネスとアクセプタンス・アプローチ―それらはエリートスポーツに活用できるのか?
1 エリートスポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンスの中核プロセスへの取り組み方(スポーツ・ライフラインと機能分析を通して、アスリートが良い選択をできるように支援する;アスリートが自分の価値を明確にし、スポーツに打ち込むことを支援する;プレッシャーのかかるパフォーマンス場面で、アスリートが今、この瞬間に集中できるように支援する;アスリートの脱フュージョンとアクセプタンスを促進する―思考と感情は敵ではない;アスリートのコミットメントを促進する―凍りつく身体、泣いている赤ちゃんをあやす、早朝のトレーニング)
2 応用事例、参考事例、実践家の葛藤(モチベーションの喪失、キャリアの中断、再出発、そしてオリンピックメダル―ある水泳選手と取り組んだオリンピックまでの1年間;マインドフルでいることの新しい役割―コーチのためのACTに基づいたスポーツ心理学コース;目を閉じ、ボールに集中する―アメリカのプロスポーツにおけるマインドフルネス;思春期のアスリートへのACT―若いバスケットボール選手の事例研究;マインドフル・スポーツ・パフォーマンス・エンハンスメントの実践―エリート・サッカー・アカデミーでの事例研究;成功を再現しようとして罠にはまる―リオデジャネイロオリンピックにおけるスウェーデン男子ハンドボールチームへのスポーツ心理学的サポート;ぷろさっかにおけるマインドフルネス・トレーニング;視点と畏敬の念を体験するための資源としての自然;勇気とパフォーマンスのためのスポーツにおけるセルフ・コンパッション;災難が襲うとき―アスリートが怪我をアクセプトし、再集中するための支援;東洋と西洋の出会い―香港のエリートスポーツにおけるマインドフルネス介入;支援者自身にマインドフルネスとアクセプタンスを活用する―プレッシャーがかかる競技大会におけるマインドフルネスなスポーツ心理学実践家の話
著者等紹介
井上和哉[イノウエカズヤ]
立命館大学大学院人間科学研究科 助教。早稲田大学大学院人間科学研究科博士後期課程にて博士号(人間科学)を取得後、早稲田大学人間科学学術院助教を経て現職。博士後期課程からマインドフルネスやアクセプタンス&コミットメント・セラピー:ACTを専門とする研究室に所属し、指導を受け、博士論文はACTの基礎研究に関するものを執筆。また、心療内科にて不安症やうつ病などの患者にACTを用いた臨床実践を多数行った。現在はイップスに対してACTによる支援および研究を行っている。2022年ACBS Junior Investigator Poster Award、2023年度日本スポーツ精神医学会優秀論文賞を受賞。公認心理師、臨床心理士であり、ACT Japan理事、認知行動療法学会編集委員を務めている。専門は臨床心理学、ACT、関係フレーム理論、イップス、スポーツパフォーマンス、アスリート・ウェルビーイング
栗林千聡[クリバヤシチサト]
東京女子体育大学体育学部 講師。関西学院大学大学院文学研究科博士後期課程にて博士号(心理学)を取得後、信州大学大学院教育学研究科特任講師として勤務。大学相談室、児童発達支援センター、心療内科・精神科にて臨床実践を行う。その後、国立スポーツ科学センター契約研究員として勤務し、東京2020オリンピック・パラリンピックでは代表選手の心理的支援と研究に従事。公認心理師・臨床心理士・スポーツメンタルトレーニング指導士として、ジュニアからオリンピアンまで幅広い層に心理的支援を行っている。女性アスリー卜支援プロジェクトに参画し、PMS・PMDDや産前産後、ライフキャリア支援にも取り組む。研究テーマは競技不安、イップス、摂食障害、ウェルビーイングなどで、心理的問題の予防と介入を多領域横断的に探究。現在は大学での教育・研究に加え、各競技団体や企業での研修を通じてウェルビーイングや競技力の向上・育成環境の整備に寄与し、スポーツと社会をつなぐ活動を展開。専門は臨床スポーッ心理学、認知行動療法(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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