PHP新書<br> 他人を攻撃せずにはいられない人

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PHP新書
他人を攻撃せずにはいられない人

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  • サイズ 新書判/ページ数 208p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569816531
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C0211

出版社内容情報

罵声を浴びせる人から、「いい人の仮面」を被り、密かに相手を陥れる人までさまざまなケースをとりあげ、その心理を精神科医が分析する。

【著者紹介】
精神科医、京都大学非常勤講師

内容説明

暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人を含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているケースがある。本書では、精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。多くの場合、攻撃される側は、ターゲットが抵抗できないが、それは一体なぜなのか。結果どんな影響を及ぼすのか。はたして、攻撃欲の強い人と、どう向き合い対処すべきか。

目次

第1章 「攻撃欲の強い人」とは
第2章 どんなふうに壊していくのか
第3章 なぜ抵抗できなくなるのか
第4章 どうしてこんなことをするのか
第5章 どんな人が影響を受けるのか
第6章 処方箋―かわし方、逃げ方、自分の守り方

著者等紹介

片田珠美[カタダタマミ]
広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

テンちゃん

210
毎日を笑顔で過ごしていたい。気持ちのよい職場環境で楽しんで仕事がしたい。上司、同僚の中で必ずといっていい程、支配欲が強く、自分を強くみせようと押し付けがましく、上から目線で攻撃してくる人がいる。嫌で避けていても後をつけて毎日のように、攻撃してくる。精神的に参ってしまう。パワハラいじめ。まるでお前はダメな人間だと聞こえる。追い詰められ、仕事を辞める人もいる。中学校の先生でいじめの現場を絵本化した、おおきなあなという本が話題になっている。子どもたち同士も同じようにパワハラいじめを受け苦しんでいるのだ。2015/07/10

toto99

153
予想外。自分にとっては、かなり重い内容。軽い気持ちで読み始めたのに、読後にこんなに気持ちが重くなるとは思わなかった。 “壊されてしまった”経験があり、いろいろなことを思い出し、改めて腹が立ってきました。“理解してくれるかもしれないなんて甘い幻想”がダメなのですね。 “逃げるなんて臆病者のすることだ”と、罪悪感を与える。罪悪感をかき立てる達人、それは自分の親だと気が付きました。 自分に染みついたキャラクターにも問題があることに気が付きました。最近は“避ける”“話さない”路線でいます。2016/01/26

徒花

152
まあまあ。精神科医の先生による、他人攻撃することによって自分を保身したりする人の取り扱い方法などを書いた一冊。具体的な、けっこうハード目な事例がたくさん出てくるので、読んでいるだけで「こんな人がいるんか」とちょっとしんどくなってくるし、中盤くらいまではひたすら、そうした人たちの行動原理、精神構造の解説になっているのでもたついてる感じはある。要は、気の弱い犬ほど、よく吠えるってこと。2020/10/24

みんと

150
知らない間に他者に支配され、自信をなくし何もできなくなってしまうなんて事が、全くの他人であれば気付いて距離を置くこともできるのだろうが、それが難しい場合もある。 愛情や友情で結ばれているはずという幻想の上に成り立っている関係では真の意図が一層見えにくくなる。 家族だったらきつい言葉も自分のために言ってくれていると錯覚してしまいそうだ。 まさか体調の不良や無気力が親や配偶者の支配によるものだなんてなかなか気付かないのだろうな。2015/09/16

mukimi

131
あまり思い出したくもないけれどこういう人に困らされた経験を振り返るために。攻撃欲の強い人はこの本は読まないので当然ながらこの本は攻撃されやすい人へ気付きを与えるための本と言ってよい。ターゲットになりやすいのは、幻想的な万能感にしがみつき暗示にかかりやすい、誰からも気に入られたい夢みる夢子ちゃん。怒らない「寛大」さとは、虚栄心、怠惰、恐怖の産物に他ならない、という言葉にグッサリ刺される。痛い所を突かれて悲しくなるけれども、人間観察の訓練を積むと同時に、幻想を捨てて現実を受け入れる覚悟を持たねばならない。2024/05/29

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