出版社内容情報
保育とは何をめざす営みなのか――本書は,「保育の質評価」を中核とする,現代保育における支配的な言説に警鐘をならし,議論のオルタナティブを提供する。倫理的・政治的実践であるはずの保育が,技術的実践に還元されていることへの批判とともに,「保育の質を超える」という議論の,さらにその先へと歩を進める。
【目次】
目 次
日本語版刊行に寄せて
シリーズ編者による序文
謝 辞
凡 例
Chapter 1
序 説
1.技術的実践の場としてのサービス
2.議論を発展させる
3.支配的言説,統治性,そして主体:三つの重要な分析的概念
4.いくつかの前提
5.我々自身の立場を明確にする
Chapter 2
最優先される技術的実践
1.いくつかの現代的な影響
2.モダニティの両義的位置づけ
3.転 回
Chapter 3
どんな倫理か?
1.普遍的な倫理
2.ポストモダンの倫理
3.ケアの倫理
4.レヴィナスと出会いの倫理
5.つながり
Chapter 4
倫理的実践の場としての就学前学校
1.「保育の質を超えて」を受けて
2.就学前学校におけるケアの場
3.出会いの倫理の場としてのペダゴジー
4.モダニズムのプロジェクトからリスニング・ペダゴジーへの転換
Chapter 5
リスニング・ペダゴジーに向けて
1.「聴くこと」とラディカルな対話
2.子ども,教師,学校
3.実践における意味
4.ドキュメンテーションと規範化への抵抗:スウェーデンの事例から
5.ジル・ドゥルーズ:「新しい」思考を開く
6.自分たちの選択をする
Chapter 6
メジャー政治とマイナー政治
1.倫理と政治
2.政治の現状
3.就学前学校の場合:メジャー政治はいまだ問題である
4.マイナー政治
5.支配的な言説,統治性,主体化に抵抗する……
6.……そして不正義も
7.権力とエンパワメント
8.マイナー政治はどのようなものであるか
Chapter 7
民主的な場としての就学前学校
1.教育ドキュメンテーション:教育実践のマイナー政治
2.モザイクアプローチ:子どもたちが参加するマイナー政治
3.小さな物語:親の関与のマイナー政治
4.批判的に読むこと
5.差異の政治
Chapter 8
ユートピアを求めて
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