よい保育とは何か―技術的実践から倫理的・政治的実践へ

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よい保育とは何か―技術的実践から倫理的・政治的実践へ

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  • サイズ A5判/ページ数 280p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784762833052
  • NDC分類 376.1
  • Cコード C3037

出版社内容情報

保育とは何をめざす営みなのか――本書は,「保育の質評価」を中核とする,現代保育における支配的な言説に警鐘をならし,議論のオルタナティブを提供する。倫理的・政治的実践であるはずの保育が,技術的実践に還元されていることへの批判とともに,「保育の質を超える」という議論の,さらにその先へと歩を進める。


【目次】

目 次

日本語版刊行に寄せて

シリーズ編者による序文

謝 辞

凡 例

Chapter 1

序 説

1.技術的実践の場としてのサービス

2.議論を発展させる

3.支配的言説,統治性,そして主体:三つの重要な分析的概念

4.いくつかの前提

5.我々自身の立場を明確にする

Chapter 2

最優先される技術的実践

1.いくつかの現代的な影響

2.モダニティの両義的位置づけ

3.転 回

Chapter 3

どんな倫理か?

1.普遍的な倫理

2.ポストモダンの倫理

3.ケアの倫理

4.レヴィナスと出会いの倫理

5.つながり

Chapter 4

倫理的実践の場としての就学前学校

1.「保育の質を超えて」を受けて

2.就学前学校におけるケアの場

3.出会いの倫理の場としてのペダゴジー

4.モダニズムのプロジェクトからリスニング・ペダゴジーへの転換

Chapter 5

リスニング・ペダゴジーに向けて

1.「聴くこと」とラディカルな対話

2.子ども,教師,学校

3.実践における意味

4.ドキュメンテーションと規範化への抵抗:スウェーデンの事例から

5.ジル・ドゥルーズ:「新しい」思考を開く

6.自分たちの選択をする

Chapter 6

メジャー政治とマイナー政治

1.倫理と政治

2.政治の現状

3.就学前学校の場合:メジャー政治はいまだ問題である

4.マイナー政治

5.支配的な言説,統治性,主体化に抵抗する……

6.……そして不正義も

7.権力とエンパワメント

8.マイナー政治はどのようなものであるか

Chapter 7

民主的な場としての就学前学校

1.教育ドキュメンテーション:教育実践のマイナー政治

2.モザイクアプローチ:子どもたちが参加するマイナー政治

3.小さな物語:親の関与のマイナー政治

4.批判的に読むこと

5.差異の政治

Chapter 8

ユートピアを求めて

目次

1 序説
2 最優先される技術的実践
3 どんな倫理か?
4 倫理的実践の場としての就学前学校
5 リスニング・ペダゴジーに向けて
6 メジャー政治とマイナー政治
7 民主的な場としての就学前学校
8 ユートピアを求めて

著者等紹介

ダールベリ,グニラ[ダールベリ,グニラ] [Dahlberg,Gunilla]
ストックホルム大学(スウェーデン)子ども若者研究学部名誉教授。ストックホルム大学で幼児教育と社会政策の調査研究を行ってきた。1980年代からレッジョ・エミリア市と密接に協力して幼児教育の研究を行っており、彼女たちがローリス・マラグッツィとともに1993年に開始したストックホルム・プロジェクトは、30年以上たった現在も、参加する就学前学校を拡大して継続している。また、ダールベリは、専門家としてスウェーデンの教育政策に関与しており、最初のナショナル・カリキュラム「就学前学校力リキュラム(Lpf¨o 98)」の策定に携わった。2005年から2016年にかけて、ピーター・モスとともに、Routledge社の「乳幼児期をめぐる論争(Contesting Early Childhood)」シリーズのシリーズ編者を務め、ポスト構造主義、ポストヒューマン論の思想に基づく幼児教育思想の発展に寄与している。現在も、スウェーデンの国内外で、レッジョ・インスパイアのネットワークを指導しつつ、その理論的な探究を行っている

モス,ピーター[モス,ピーター] [Moss,Peter]
ロンドン大学UCL幼児教育学名誉教授。ロンドン大学UCLのトマス・コラム研究ユニットで、乳幼児の教育とケアの研究に従事してきた。1986年から1996年まで、欧州委員会のチャイルド・ケアの専門家ネットワークのコーディネーターを務めた。また、OECDのプロジェクト「人生の始まりを力強く(Starting Strong)」の1と2に参加した。これらの仕事を通して、彼は「保育の質」の民主的な定義に寄与してきている。また1980年代以降、レッジョ・エミリアの教育哲学に接近し、その仕事を英語で紹介する仕事に協力している。新自由主義の教育改革のグローバルな進展の批判を主導しつつ、それとは異なる公共的な教育の理論を探究している

浅井幸子[アサイサチコ]
東京大学大学院教育学研究科学校教育高度化専攻教授。教育実践を様々なアプローチで研究している。明治以降の小学校教育や幼稚園・保育所の保育について、教室における教師と子どもの関係と経験がどのように語られ構成され意味づけられたかということを検討してきた。また、小学校の校内研修や、幼稚園・保育所の園内研修に参加し、授業改革や学校改革に学びながら、それを支えうる理論の探究を行っている。近年は、教育ドキュメンテーションを中心に、レッジョ・インスピレーションの幼児教育の実践と政策の展開をたどっている

佐川早季子[サガワサキコ]
京都教育大学教育学部准教授。幼児期の造形表現や創造性、保育の質をめぐる言説の研究をしている。保育の場の観察研究により、他者やモノとの相互作用の中で触発的に表現が生まれる過程を検討してきた。近年は、保育者や教師へのインタビューに基づき、保育・教育における時間性に関する研究をしている。また、幼稚園・保育所の園内研修に参加し、子どもを見ることや語ることについて探究している

佐藤学[サトウマナブ]
東京大学名誉教授。学びの共同体の学校改革を提唱し、国内外の大学・学校・教育行政機関と協同でアクションリサーチを推進している。幼児教育の分野では、レッジョ・エミリアの教育実践を日本に紹介し、「子どもたちの100の言葉」展や「驚くべき学びの世界」展をワタリウム美術館と協力して開催した。また、本書の著者ピーター・モス、グニラ・ダールベリの両氏との対談も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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