出版社内容情報
私たちはみな人生のあらゆる場面で何らかの障害を負う可能性がある。その障害という経験は,個人の心身機能や資質よりも,社会的障壁や他者の態度・行動といった状況要因に大きな影響を受けて形づくられる。バイアス,ジェンダー,老化,職場,家族,政策等,社会と人にまつわる多様な切り口から障害経験の理解を試みる。
目次
障害という経験を理解する―社会心理学・リハビリテーション心理学の視点から
第1部 確立された研究分野(障害のスティグマ―原因、結果、変化のための方略;障害を判断する―社会心理学とリハビリテーション心理学で見出されたバイアス ほか)
第2部 主流のトピック(障害のある女性たち―社会的な挑戦の中で女性らしさを保つために;文化、人種、障害 ほか)
第3部 新たな問題(職場における障害;障害者に対する潜在的態度と行動 ほか)
第4部 不公正、アドボカシー、社会政策の問題(不公正評価と障害;新時代のための障害のアドボカシー―社会心理学の活用と変化のための社会政治学的アプローチ ほか)
著者等紹介
ダン,ダナ・S.[ダン,ダナS.] [Dunn,Dana S.]
米国ペンシルベニア州ベツレヘム市にあるモラビアン大学心理学部教授。社会心理学者であり、主な研究領域は、障害の社会心理学、教育と学習である。Oxford Bibliographies in Psychologyの代表監修者でもある。また、2020年に、アメリカ心理学会第22分科会(リハビリテーション心理学)の代表を担った
勝谷紀子[カツヤノリコ]
2004年東京都立大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士課程単位取得退学。現在、東京大学先端科学技術研究センター当事者研究分野特任助教
佐藤剛介[サトウコウスケ]
2012年北海道大学大学院文学研究科人間システム科学専攻行動システム専修博士後期課程単位取得退学(現・文学院人間科学専攻行動科学講座)。現在、久留米大学大学院心理学研究科教授(博士(文学))
柴田邦臣[シバタクニオミ]
2003年東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、駒澤大学グローバル・メディア・スタディーズ学部教授(博士(文学))
〓山亨太[タカヤマコウタ]
2019年日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士後期課程修了。現在、ギャローデット大学大学院ソーシャルワーク研究科准教授(博士(社会福祉学))(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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