内容説明
国家の威信をかけて建設された関西国際空港。着工までの計画は綿密で周到、二十数年の歳月が費やされた。計画したのは関西の財界で、当時の中曽根内閣が火をつけた。しかし、計画には誤算があった。「闇の世界」の介入である。結果は総工費1兆5千億のうち、数千億が闇へ消えたという。政官財に政商、漁民までが結果的に闇の世界の手のひらで躍った。新空港周辺都市へ潜行取材七年。灰色の人脈とも接触、闇の世界に迫りながら、ついに国際空港建設の裏面をとらえた。
目次
第1章 傍観者
第2章 疑惑人
第3章 恫喝者
第4章 黒い人脈