内容説明
大川小津波訴訟、職場喫煙、育児と仕事、殺人事件遺族。当事者のリアルな語りを手がかりに、人びとの視点から法と社会の関わりを考える法社会学の実践教材。
目次
第1部 命を守る声とからだ―大川小学校津波訴訟(会見場での母親の声;無音の声―ほら、カラダが語ってる;子どもたちを呼び戻す弁護士の声―証人尋問)
第2部 共同体のなかの語り―喫煙をめぐる職場秩序(共同体に生きる声;権利の声と対話の遮断;脱人格化のvoice戦略;共同体の急所〈恥〉を衝く声)
第3部 理不尽に対処する声―女性と仕事(権利があっても、使えない;慣用句としての声;問題解決の“話法”〈いま・ここ〉のあなたと私;何気ない一言の衝撃―男性の育休取得)
第4部 犯罪被害者遺族の語り―加害者との関わりという課題(死刑を求める声、迷う身体;圧倒的孤独から対面の癒しへ)
第5部 まとめ―語りに向かう声とからだ(出会い方のマネジメント)
著者等紹介
西田英一[ニシダヒデカズ]
1958年福井県に生まれる。1982年京都大学法学部卒業。1985年京都大学大学院法学研究科博士課程中途退学。現在、甲南大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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