内容説明
人はなぜあざむき、嘘をついて「隠す」のか。社会心理学、発達心理学、認知心理学、生理心理学、動物心理学の各領野から隠す心理にまつわる12の話題を厳選。紙上討論を巻末にまじえて、心を科学的に探究する面白さへと誘う。
目次
第1部 対人コミュニケーションからみた「隠す」心理
第2部 発達からみた「隠す」心理
第3部 記憶からみた「隠す」心理
第4部 「隠す」心理の生理反応
第5部 動物の「隠す」心理
第6部 「隠す」心理に関する研究の展開
著者等紹介
太幡直也[タバタナオヤ]
愛知学院大学総合政策学部准教授。筑波大学大学院人間総合科学研究科心理学専攻一貫制博士課程修了。博士(心理学)。日本心理学会、日本社会心理学会、Society for Personality and Social Psychologyなどに所属。専門は社会心理学
佐藤拓[サトウタク]
明星大学心理学部准教授。東北大学大学院文学研究科人間科学専攻心理学専攻分野博士課程修了。博士(文学)。日本心理学会、日本社会心理学会、日本パーソナリティ心理学会などに所属。専門は社会心理学、応用認知心理学
菊地史倫[キクチフミトシ]
公益財団法人鉄道総合技術研究所副主任研究員。東北大学大学院文学研究科人間科学専攻心理学専攻分野博士課程修了。博士(文学)。日本心理学会、日本社会心理学会、日本認知心理学会などに所属。専門は実験心理学、社会心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Go Extreme
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対人コミュニケーション・「隠す」心理: 日常的な嘘の社会的機能 懸念的被透視感 欺瞞の手がかりと検出の正確性 発達からみた「隠す」心理 子どもの嘘の生起:語り・想起・会話に潜む嘘の発生因 記憶からみた「隠す心理」: 記憶の語り直しによる「自己欺瞞」 嘘による記憶の変容 「隠す」心理の生理反応: 末梢生理活動からの情報検出:隠匿情報検査 情報隠匿時の中枢神経系活動 動物の「隠す」心理: サルとイヌのだまし合い:戦術的あざむきの進化 鳥類の「隠す」心理:ヒトや類人猿との比較 「隠す」心理に関する研究の展開2021/10/10