目次
第1章 児童相談所の行列のもと
第2章 警察官の行列
第3章 支援と介入にならぶ人
第4章 裁判・マスコミの行列とクリスマスイヴの児童虐待死事案
第5章 児童相談所一時保護所の行列
第6章 里親を希望する人の行列
第7章 行列のできない児童相談所づくり
資料編
著者等紹介
井上景[イノウエタカシ]
京都府出身。龍谷大学大学院社会学研究科修士課程修了。修士(社会福祉学)、社会福祉士。金沢市役所職員として児童相談所開設準備室、金沢市こども総合相談センター(児童相談所)、大阪府庁職員として大阪府子ども家庭センター(児童相談所・一時保護所)の児童福祉司・児童指導員、甲南女子大学総合子ども学科講師を経て、現在、西日本こども研修センターあかし研修企画専門員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
27
<「虐待から子どもを護るためには何が必要なのか」、単に感情論ではなく、少しでも問題の本質を読み解くための材料となればという思いから>、現場から離れて数年しか経っていない著者が、<専門家が書かない、書けない児童相談所の裏側をつぶさに書いた>本。そこで、表題です。「なぜ行列ができているか?」については、<増え続ける児童虐待対応に児童相談所の業務が一極集中しているからである/行列の解消のためには、情報の集中と業務の分散がされなければならない。しかし、業務の分散ができていない>と。業務の分散は、大きな課題ですね。2020/04/03
空
11
やたら数字の羅列が多くてどうやって児童を救うのかという、現状が伝わってこなかった。 金沢市の子供を護るという姿勢は良いなと思えた。強いリーダーシップで今後も頑張って欲しい。 子供は地域の宝という考えがこの国には基本的に無い。どんな人物であろうが親権者に任せっきり。未来を作るのは血の繋がりに関係なく子供達みんなだと思うんだけどなあ。2020/03/23
ひろか
8
(たぶん比較的)若きOBによる著作。中核市の児童相談立ち上げにかかわったという調査は、児童虐待先進地?の大阪へ。見せることのできる裏側を披露することにより、副題にあるような、「子ども虐待を人ごとにしない」ためのメッセージ。・・・加熱した報道を見るにつけ、他人事感をぬぐえません。2019/11/10
okaching
4
児相が網羅されている。現場の人の感覚を上手く言語化している印象。個人的には児相の福祉警察化について色々考えてしまう。人によっては寄りそうでなく指導重視ばかりのCWもいるとおもう。だからといって逮捕ありきの警察が介入するのも違う。なんでも安全のために保護をしろではなく、前提が児童の最善の利益。誰がどのように保護して、どんなふうに接するのか2023/10/16
kokekko
4
わかりやすく網羅的。最後に児童相談所に関連した法律が載っているのもありがたい。2022/04/04