新潮新書<br> 水道を救え―AIベンチャー「フラクタ」の挑戦―(新潮新書)

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新潮新書
水道を救え―AIベンチャー「フラクタ」の挑戦―(新潮新書)

  • 著者名:加藤崇【著】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 新潮社(2022/11発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784106109737

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内容説明

日本の水道管は総延長にして地球17周分、うち4周分は法定耐用年数の40年を過ぎている。しかし、地中に埋められた水道管は、材質や地質、環境によって大きく寿命が異なり、交換の優先順位を的確に見極めなくてはならない。今、その難題に挑むのが、水道管を「見える化」するDX技術を持つAIベンチャー「フラクタ」だ。全米82・国内34事業者が採用、その精度世界一。水インフラの救世主、挑戦のドキュメント!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

あすなろ@no book, no life.

73
水と安全はただてある。しかし、我が国のその安全ただが崩壊しつつある様に、水道も崩壊しつつある。そんな事を思わせた。元々、ぼんやり水道事業に近年興味があり、何か読みたいと思ってきた折に出逢った本書。ご自身の会社であるフラクタの事も勉強にはなったが、それよりもやはり水道事業という物を把握出来た事が一番だった。これよりその把握に相応しい本はあるのかもしれないが、もう少しまたこの水道事業に関する本を読んでみたいと思わせてくれた一冊となった。2023/11/12

kenitirokikuti

10
水道関係の本、特に民営化反対のやつ、ある程度の正しさはあるのだが、けっきょく合理化反対闘争レベルのことしか言えないのばかりで辟易させらるのだが、本書の著者はベンチャー系のひとで、いろいろ知りたいことを知れて良い本だった。水道インフラの資産価値ってのは修繕費が大きいので、そこをAI学習で効率化できる、そしてそもそもの水道インフラ資産価値を正確に把握できるようになる、そしたら長銀みたくハゲタカの足払いで一本取られるこたぁ避けられるだろう、となところ。2022/11/23

C-biscuit

9
図書館で借りる。日本のみならず、老朽化する世界の水道を救うベンチャー企業「フラクタ」の現会長の著書である。フラクタはAIを駆使した配管の寿命や漏水予測をするソフトウェアに限定した企業で、大きな成果を上げている。それでもまだまだベンチャー企業であり、この先の発展は無限に広いように感じる。日本より先にインフラが整備されたアメリカでは、水道管の漏水も激しくフラクタの技術を使い効率的に更新されている。日本のインフラも限界に達している部分があり、特に水道は中小の自治体が運営していることもあり、茹でガエル状態である。2022/12/29

Koki Miyachi

5
日本の水道、いや世界的な水道の危機を知った。水道の経年劣化による危機的状況、政府や民間会社の無責任さ、利用者の無関心。もろもろの構造的な課題に立ち向かうAIベンチャーを率いる筆者。その熱い思いに心からの拍手を送りたい。2023/02/28

ぱんぷきん

4
職場に献本されてきたので。公務員批判&水道民営化称賛だったら嫌だな…と思ったのだが、ベンチャー経営してきた肌感覚に、数字を交えての民営化解説がなされていてほっと胸をなでおろした。また、装置産業という特徴から莫大な更新費用を捻出しないとならないにも関わらず、議会を経ないと値上げもできないという制約だらけの現状を的確に指摘してくれていて水道に携わる公務員としては嬉しい限り。水道事業体職員も必読だと思うし、国民全員が読んで漏水はすぐ直せ、水道料金は抑えろと無いものねだりは出来ないことを理解してもらいたい1冊。2023/02/02

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