内容説明
気鋭の認知心理学者が熱く語る研究の醍醐味。今の研究のトピックがわかり、思考研究の全体像が見えてくる。
目次
序章 思考研究のパースペクティブ
1 アナロジー―問題解決の柔軟性を支える心的メカニズム
2 協同的問題解決―みんなで力を合わせることの心理学
3 帰納的推論―仮説検証の心理を探る
4 演繹的推論―人間は合理的な思考が可能か
5 批判的思考―よりよい思考を求めて
6 創造的思考―創造的な問題解決力を高める
7 メタ認知―思考を制御・修正する心の働き
8 問題解決と作文―文章を書くとき私たちは何をしているのか
9 確率判断―あなたの直観にはクセがある
10 認知発達と教育―大きさの比較判断に関する発達モデル
著者等紹介
森敏昭[モリトシアキ]
福岡県出身。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期中途退学。広島大学大学院教育学研究科教授。文学博士。認知心理学・教育心理学専攻
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うすしお
1
批判的思考の部分がおもしろ2024/07/21
かもやん
0
認知心理学についての入門書のような本。「批判的思考」「創造的思考」の章が特に面白かった。批判的思考とは、相手を論駁するような攻撃的なものではなく、自分や相手の考えが正しいかどうかを論理的•合理的に見ていくものだ、ということは1つ勉強になった。また、創造的思考に必要なもの、それを阻害するもの(権威主義的雰囲気、与え過ぎ等)についても紹介してあり、教育をする上でも留意すべきと思えるものが多々あった。これからも認知心理学については継続的に知識を得ていきたい。2013/04/21